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雑司が谷の建築事務所内にギャラリー、アーティストに空間提供

鬼子母神通りにオープンしたギャラリー「スズナリ」外観

鬼子母神通りにオープンしたギャラリー「スズナリ」外観

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 雑司が谷・鬼子母神の近くに7月26日、ギャラリー「SUZUNARI(スズナリ)」(豊島区雑司が谷3、TEL 03-5944-9096)がオープンした。

中からの風景

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 2人の建築士・白砂孝洋さんと須藤剛さんが共同で開き、それぞれの建築設計事務所として使っている建物の打ち合わせスペースをギャラリーとして開放。ガラス張りで外からのぞくこともでき、現在は美術作家・吉田樹人さんの作品を展示している(~23日)。

 白砂さんは以前横浜のシェア・オフィス「ハンマーヘッドスタジオ」で働いており、そこでさまざまなアーティストと出会った。今回ギャラリーを開いた理由について、「建築は仕事になるしメディアにも出やすいが、アーティストは仕事になりにくい。(そうした方々が)埋もれているのが残念だったし、もっと見える場所があれば飛躍していくのではないかと思った。(ギャラリーが)アーティストの最初の発信の場になれば」と話す。

 白砂さんと須藤さんはそれぞれ横浜、埼玉に設計事務所を開いていた。雑司が谷はその中間地点であり、「都心なのに緑が多い」ことなどに引かれたという。「何か街にできるかなとこの場所を選んだ。街に対して開いていたいので、(ビルの中ではなく)路面店を出したかった。自分たちのしていることを見ていただくこともできるのでは」と白砂さん。

 「建築は生きていくことで、五感をフルに使ってやるもの。(ギャラリーでも)見る、聞く、食べるなど五感にまつわることをしていきたい」とも。展示のほかにコンサートや作り手のマーケット、「一日カフェ」なども考えているという。

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