暮らす・働く

南大塚に子育て支援シェアオフィス-新たなワークスタイルのモデルを目指す

7階「こどもビレッジ」内観
オフィススペースとプレイスペースは一部がつながっており、自由に行き来ができる

7階「こどもビレッジ」内観 オフィススペースとプレイスペースは一部がつながっており、自由に行き来ができる

  • 0

  •  

 巣鴨でシェアハウス&シェアオフィス「RYOZAN PARK(リョーザンパーク)」運営するTAKE-Z(台東区)が、南大塚に新たなシェアオフィス「RYOZAN PARK 大塚」をオープンして1カ月がたった。敷地面積は60坪。

6階フリーアドレススペース内観

[広告]

 南大塚T&Tビルの5階~7階にオープンした同施設。「志を持つ人たちが集まり、協力し合いながら社会を良くしていく空間となるという願いを込めて、『水滸伝(すいこでん)』の梁山泊(りょうざんぱく)から名付けた」と話すのはオーナーの竹沢さん。

 ワシントンD.C.に滞在の際、東日本大震災が発生。家族や国籍などの枠組みを超えた新たな共同体の必要性を感じ、3年前に巣鴨に「RYOZAN PARK」を開く。親が自然に子どもと関わりながら働ける空間を作りたいと考えていた矢先、同ビルの3フロアが空くことになり、オープンに踏み切った。

 5階は個室スペース。ガラスで仕切られた2~6人が利用できるスペースを12部屋設置。若手の起業家などが利用することを意図したという。共有スペースには軽く体を動かすことのできるトレーニングスペースも。

 6階はフリーアドレスのワーキングスペース。席数は60席。妻のレイチェルさんの母国、スコットランドのような空間にしたいという思いから、内装にはスコットランドの家具を数多く取り入れた。中央に並べた大きなデスクは、立ちながらでも仕事ができるよう、あえて高さのあるものにしたという。

 1月13日にオープンした7階は、親子で利用できるワーキングスペース、通称「こどもビレッジ」。フロア内に保育士などを駐在させることで、親が働きながらでも親子が自由に関わることのできる空間を目指す。監修を務める「こどもみらい探究社」の小笠原さんは「かつての村社会がそうであったように、お互い助け合いながら、仕事と子育てを自然に共存させることができれば」と話す。そのほか農園を兼ねた屋上スペースも準備中。

 「子育ても仕事も、経験を共有することによって得られるものが2倍にも3倍にも膨れ上がっていくと信じている。ここがモデルとなり、同じような空間がたくさんできることで、少しでも日本を良くしていければ」と竹沢さん。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース