東武池袋がネクタイ販売強化 クールビズの反動的に回帰の流れも

「ブルー」を前面に押し出したネクタイ売り場

「ブルー」を前面に押し出したネクタイ売り場

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 クールビズの流れが進む中、東武百貨店池袋店(豊島区西池袋1)は5月から、「ネクタイの逆襲」と題したネクタイスタイルの提案強化を行っている。

5階ネクタイ売り場

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 「ネクタイを締めてもクールな装い」をコンセプトに、清涼感ある「ブルー」を前面に押し出したネクタイやディスプレーを各所で展開。売り場面積を1割増、取扱数を約400本増やし、スーツ・シャツ・ネクタイを「本来の紳士の姿」としてコーディネート提案しているという。

 2005年に環境省主導でクールビズが導入されて以来、年々ビジネススタイルの軽装化が進んでいる。例年ネクタイの売り上げは夏の期間に落ち込む傾向にあるが、昨年の同店のネクタイの夏季売り上げは増加したという。

 ネクタイスタイルの強化について、同店スポーツ紳士服部バイヤーの鈴木康久さんは「クールビズが浸透してきたが、あくまでもビジネスシーンということで、そこには職場での各役割・職階がありビジネスとしての相応の品位も一方では求められる。ビジネスにおけるドレスコードも、業種や役割に応じてなど、本来的なきちんとした装いを見直しする機運がここ数シーズン高まってきているのを感じている」と話す。

 さらに、「仕事服の劇的な変化も進行し、ビジネスファッションの自由化が促進されている。その結果としてネクタイへの回帰現象が起きているのも事実。世界的な男性衣料の総合展示会でも、タイドアップ(ネクタイを締める)提案が増えてきている」とも。

 同店で提案するネクタイは、見た目に涼しい明るめのブルーで、素材には清涼感あるニットタイや通気性抜群のフレスコタイ、コットンやリネン天然素材などを用意。4月に前年比 671%の売り上げだったというピンズなど、小物アイテムによる「胸元の清涼感アップ」の提案なども行っている。

 5階ネクタイ売り場では5月20日まで「ネクタイ アーカイブス展」を開催。貴重なネクタイ生地見本帳や、昭和20年代からの ヴィンテージネクタイを展示している。展示物はネクタイ業界から借りるなど、「お客さまにネクタイを提案するに当たり、業界と一体となって盛り上げていくことができたと考えている」と鈴木さん。

 営業時間は10時~20時。

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