サンシャインシティ文化会館にある古代オリエント博物館(豊島区東池袋3、TEL 03-3989-3491)で現在、「古代メソポタミア文明展」が開催されている。
紀元前3000年~紀元5世紀ごろの出土品を中心に紹介する同展。テーマとなるメソポタミア文明では、農耕と牧畜により発展し、さらには絵文字から発生したくさび形文字が発明された。くさび形文字で書かれたものとして「目には目を」で知られるハンムラビ法典があり、展示物の中には同法典の実物大レプリカも並ぶ。都市国家間の交易や戦争があったことを示すものも出土しており、「トークン」と呼ばれる交易時に品名と数を表すために使われた道具や、王銘入りの武器も展示する。
「日本ではあまりポピュラーではないが、それぞれの都市国家の王銘が入った円筒印章や、封筒入りの粘土板文書が並んで展示されるのは珍しいこと」と同館の石田恵子研究部長。
4月21日には中田一郎館長による講演会「文字はこうして生まれた」も開催。同館長の研究を基に、くさび形文字の誕生やルーツについて解説する。
開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。入館料は、一般=1,000円、大高生=600円、中小生=400円。講演会の参加費は500円。5月20日まで。