西武池袋本店（豊島区南池袋1）本館6階西武アート・フォーラムで現在、「書家紫舟『おはよう　ありがとう　ごめんなさい』展」が開催されている。

　紫舟さんは書道家で、NHK大河ドラマ「龍馬伝」の題字を手がけたことで知られるほか、朝日新聞や読売新聞で書の連載を持つ。パリコレへの作品展示やチリ国立現代美術館での展示など海外でも活躍。文字自体に表情や感情を持たせ、意思を吹き込む表現方法を用いる。

　同展では立体の「書」10作品を展示。日常の会話の中で人と人を結ぶ言葉から発する人々の感情と向き合い「気持ちをかたちにする」という試みで創作する。これまでの書の概念「紙・伝統」を打ち破る試みとして取り組む作品で、和紙に書いた文字ではなく、平面の文字を立体的にかたち作る。紫舟さんによる「ことば」の解説も添える。会場ではポスターやはがきなどのグッズも販売。

　会場のある西武池袋本店では、全館改装が完成することを記念し同展を企画。同店広報担当者は「お客さま一人ひとりに感謝の『気持ち』を『かたち』にして伝えたいと企画した」と話す。

　　開催時間は10時～21時（7日は17時まで、日曜は20時まで）。入場無料。今月13日まで。