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椎名町・金剛院の境内にカフェ-お寺ご飯、カヤの実クッキーも

金剛院の境内入り口、赤門そばのカフェ「なゆた」の店内

金剛院の境内入り口、赤門そばのカフェ「なゆた」の店内

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 西武池袋線・椎名町駅そばの金剛院(豊島区長崎1)境内に5月24日、カフェ「赤門テラス なゆた」(TEL 03-3530-8824)がオープンした。

カフェ2階はイベント・スペース

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 「寺は地域、社会の中にある」と話す33代目住職の野々部利弘さん。「昔は当たり前にあったコミュニティーを再現できたら」とカフェを開いた。建物は新築、ガラス張りで開放感のある店内からは境内の風景が見える。店舗面積は約66平方メートルで、席数は20席ほど。

 食事のメニューは「お寺ご飯」と「キッシュプレート」(以上700円)を用意。お寺ご飯は、みそ汁とおかず3品の「一汁三菜」で提供する(1日約30食)。内容は日によって異なり、鶏のレモンソテー、コロッケ、ひじき煮、カブやトマトを煮た料理など。

 地域のケーキ店が作ったケーキ(ドリンク付き=700円)に加え、境内に立つカヤの木の実を使った「カヤの実クッキー」(1枚130円)も販売。カヤは成長の遅い木で、境内の木も樹齢300~400年を超えるという。「秋に厚いアーモンドのような実がなる。食べると渋いが、油やビタミンEが豊富」と野々部さん。

 同寺が開かれたのは約500年前。本堂や客殿は築60~80年たつ日本の伝統建築で、「重厚感のある宗教的な雰囲気」の中で写経をしたりすることもできる。

 「(時代とともに)変わらなければいけないもの、変わってはいけないものがある。寺には祈りや伝統といった芯になるものがあるから新しいこともできる」と野々部さん。ホームページを作ったことで「新しい縁」が生まれ、イベントを知らせることで20~30代の若者が訪れるようになったという。

 「同じことをしていれば人は固まるが、方法を変えるとさまざまなジャンルの人が集まる」とも。2階はヨガ教室などを開くイベント・スペースで、参加者がその前後にカフェで交流することなどを期待する。

 営業時間は10時~19時。火曜定休。

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