日本気象協会とP&Gが「部屋干し指数」発表-花粉やPM2.5に備え

「部屋干し指数」記者発表会に登場した日本気象協会の気象予報士・谷口聡一さん(右)、P&Gファブリック・アンド・ホームケアPRマネジャーの三木依子さん(左)

「部屋干し指数」記者発表会に登場した日本気象協会の気象予報士・谷口聡一さん(右)、P&Gファブリック・アンド・ホームケアPRマネジャーの三木依子さん(左)

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 池袋のサンシャイン60に本社置く日本気象協会(豊島区東池袋3)は2月9日、花粉の飛散ピークとPM2.5に備えP&G(兵庫県神戸市)と共同で開発した「部屋干し指数」の情報提供を始めた。

全国の部屋干し指数

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 花粉やPM2.5といった大気の汚れを室内に取り込まないことが重要なアレルギー対策であり、洗濯物の外干しは多くの花粉が付着する結果になりやすいという。

 「部屋干し指数」は、洗濯物を乾かす際に外干しよりも部屋干しがふさわしい環境であるかを指数化したもの。算出は、日本気象協会の天気・風速・花粉の飛散量予測、PM2.5の分布予測に加え、アレルギー専門医の清益功浩さんが監修した洗濯物の花粉付着実験の結果を掛け合わせて行う。

 今年のスギ花粉の飛散は2月上旬ごろから始まり、ピークは例年並みの3月。関東は花粉の飛散が少なかった昨年と比べ今年は2~3倍になる見込みだという。花粉は、ほとんどの衣服の素材に付着し、飛散量に比例して付着量も増加するため、部屋干しが「おすすめ」だという。

 同日行われた記者発表会では、洗濯アドバイザーの中村祐一さんが部屋干しテクニックも披露。「部屋干しをすると、生乾きの嫌な臭いが気になるという方が多いが、それは洗濯物の湿り気によって衣類に繁殖した雑菌が原因。部屋干しでもちょっとした工夫をすれば解消できる」と中村さん。

 具体的な部屋干しテクニックは、「洗濯物はため込まず、こまめに洗濯」「ぬれた洗濯物を長時間放置しない」「除菌・抗菌効果を期待できる漂白剤成分の入った洗濯洗剤などがポイント」「除湿機、エアコンの除湿機能、扇風機などで湿り気を逃すなどが有効」「常に空気の循環ができるような乾かし方をする」「干し方を工夫し空気に触れる面積を増やす」など。

 部屋干し用ジェルボール型洗剤「アリエール リビングドライジェルボール」も開発している同社。ファブリック・アンド・ホームケアPRマネジャーの三木依子さんは「部屋干し指数の情報提供とアリエールリビングドライジェルボールで、これからの大気汚れが気になる季節の清潔なお洗濯を応援していければ」と呼び掛ける。

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