池袋のサンシャインシティ(豊島区東池袋3)の展示ホールで6月20日、「日本酒フェア2015」が開催される。主催は日本酒造組合中央会(港区)、後援は酒類総合研究所(広島県広島市)。
過去の「全国日本酒フェア」の様子。蔵元と話しながら飲めるのも人気の理由の一つ
「平成26年酒造年度 全国新酒鑑評会公開きき酒会」と「第9回全国日本酒フェア」から成る同イベント。全国各地さまざまな種類の日本酒の試飲ができ、造り手と直接交流もできる。
「公開きき酒会」では、鑑評会で入賞した約430点の日本酒が試飲可能。入場時に受け取るおちょこを使って試飲するスタイルで、気に入った酒を探して飲む人のほか、全種制覇を目的に来場する人もいるという。日本酒造組合中央会の専門家が日本酒に関する疑問に答える「質問コーナー」や、酒造りの工程、麹や酒米の展示を行う「酒造りコーナー」も。
「全国日本酒フェア」では、全国45都道府県の酒造組合が約800点の日本酒を出品。各ブースでは全国から集まった蔵元と話をしながら試飲ができ、気に入ったものはその場で購入可能。その地方のゆるキャラやミス日本酒、お笑い芸人が参加し、日本酒に合うご当地おつまみや料理を提供するなど、ブースごとにさまざまな工夫を凝らしている。
「日本酒セミナー」では、緑茶やソーダで割った涼感ある「日本酒カクテル」を紹介する「日本酒クールスタイル」や、料理に日本酒を加えてうま味を出す食べ方を紹介する「ひと振り酒」、女性杜氏(とうじ)2人が酒造りのきっかけなどを語り合う対談などを予定。
入場者は毎年5000人を超えるという。参加者は男性が多いが、女性参加者も年々増加しており、近年では若い女性の姿も多い。世代は20~80代と幅広く、若者の参加者が増えている。
「イベントの中でお酒を通して参加者同士が仲良くなり、イベント後も一緒にお酒を飲みに行く友達になる人たちも多い。若い人たちにもぜひここで『飲み仲間』をつくってほしい」と日本酒造組合中央会の舩戸さん。「外国人観光客が増える2020年の東京オリンピック向けて、この機会に日本の国酒である日本酒をもっと知っていただきたい。そして、日本文化として外国の方々にも発信していってほしい」とも。
開催時間は、「公開きき酒会」=第1部10時~13時・第2部15時30分~19時、「全国日本酒フェア」第=1部10時30分~14時・第2部15時30分~19時。前売り券=3,500円、当日券=4,000円。全国日本酒フェアのみの当日券は1,500円。前売り券の購入方法はホームページで確認できる。