サンシャインシティ(豊島区東池袋3)地下1階噴水広場で6月1日、「チューインガムの日」イベントを開催し、「歯固め(はがため)の儀」の再現が行われた。主催は日本チューインガム協会。
同協会では1994年、平安時代に行われていた「歯固めの祝い」が正月と6月1日の年2回行われていたことから6月1日を「チューインガムの日」に制定した。
「歯固めの儀」は日本各地で古くから行われていた行事で、かみ応えのある「歯固めの祝膳」(大根、鏡餅、干し柿、昆布、猪(しし)の肉、ウリ、かちぐり、鹿の肉、大豆、ごまめ、押しアユ、カヤの実)を食べることで歯(齢=よわい)を固め長寿を願うもの。歯や歯茎の健康が長生きするための大切な条件であると考えられていたという。
会場では十二単を着た女性が平安時代の「歯固めの儀」を再現。食文化史研究家の永山久夫さんが「歯固めの儀」を解説した。永山さんは、明日6月2日は本能寺の変があった日でもあることから、明智光秀と豊臣秀吉がどういう食生活だったのか、自身で描いた絵を基に紹介した。
会場では、歯固めの儀で食べられる「歯固めの祝膳」や、同協会加盟13社・255個のガム、チューインガムの原料「チクル」、チューインガムの歴史などを説明したパネルを展示。チューインガムのサンプリングやゲームなどを行った。