芸術の祭典「フェスティバル/トキョー11」が、今年も9月16日から開催される。主催は東京都、東京文化発信プロジェクト室、としま未来文化財団、アートネットワーク・ジャパン。
4回目となる今回、前回までのメーン会場となっていた東京芸術劇場(豊島区西池袋1)の改修工事に伴い、開催地域を広げ池袋、湾岸、埼玉エリアでの開催となる。
「私たちは何を語ることができるのか-現実を掴(つか)み直すために」をテーマに「都市と演劇、演劇と社会の関係」を問い直すことを試みる同演劇祭。期間中、主催作品13演目、公募プログラム11演目、参加作品6演目、提携事業1プログラムを展開する。
昨年から始まった若手アーティスト・カンパニーの自主公演をサポートする「公募プログラム」では「アジア地域をけん引する演劇祭」を目指し、今年から募集をアジア地域に拡大。国内70件、アジア地域から80件の応募があり、日本国内7組、韓国2組、中国1組、シンガポール1組の参加が決定した。その中から、今回より新設される「F/Tアワード」を授与する。
池袋エリアでは西武池袋本店、あうるすぽっと、シアターグリーン、自由学院明日館講堂、にしすがも創造舎が会場となり、「野外劇の雄」として知られる維新派による池袋のビル屋上での演劇「風景画-東京・池袋」や「コンテンポラリーダンス界の気鋭」白井剛による「静物画-still life」、宮沢章夫さん主宰の劇団「遊園地再生事業団」による「トータル・リビング 1986-2011」、「岡崎藝術座」による「レッドと黒の膨張する半球体」、岡田利規さん、森山開次さんによる「家電のように解(わか)り合えない」などが上演される。
「新しい価値が生み出されている演劇祭。興味を持っていただき、劇場に一歩足を踏み入れるきっかけとなれば」と同演劇祭広報担当者。11月13日まで。詳しくはホームページ-で確認できる。