ホテルメトロポリタン(豊島区西池袋1)で1月22日、「第3回ソメイヨシノ桜の観光大使コンテスト」本戦が行われた。主催は豊島区観光協会。
豊島区で誕生した日本を代表する桜の品種である「ソメイヨシノ」を国内外にアピールすると共に、豊島区の情報発信やイメージアップを目的とする桜の観光大使。総応募数39人の中から一次書類審査を突破した12人の内11人が本戦に出場。その中から3人が「桜の観光大使」に選ばれた。
選ばれたのは立教大学在学中の川島里佳子さん(18)、小守由希子さん(20)、フェリス女学院大学在学中の西島来美さん(20)。
本戦では自己PRのほか、豊島区や桜についての思いを述べ、審査員との質疑応答なども行った。アピールタイムには近松門左衛門の作品を宝塚の男役風に歌ったり、手話でのアピール、バイオリン演奏、中国語やフランス語の自己紹介、歌舞伎「外郎売(ういろううり)」の暗唱など、おのおのの特技を披露した。質疑応答タイムでは、審査委員長で俳優の宝田明さんによる予想外の質問に戸惑う候補者の姿も。
川島さんは立教大学でチアリーディング部に入っており、「豊島区もソメイヨシノも応援したい」と話す。趣味・特技はチアダンス、舞台鑑賞、スポーツ観戦、バレーボール、クラシックバレエ、ラーメン巡りなど多彩な趣味を持つ。「幼いころから育った豊島区。思い出の詰まった豊島区の魅力を自らもどんどん発見し、多くの方に伝えたい」と意欲を見せた。
小守さんは立教大学の観光学部で勉強しており、自己アピールでは「1分間思いでツアー」と称して豊島区の観光案内を行った。審査当日は、豊島区高田の神田川のほとりで染め物の伝統工芸をしていた祖父が染めたという着物を着て出場。「祖父が暮らしたこの地をアピールできるのがうれしい」と話していた。
西島さんはフェリス女学院大学の音楽科に所属しており、趣味・特技はスキー、ジャズダンス、日本舞踊、歌など。「祖母が豊島区民踊連盟の会長で、私も豊島区に何か貢献できたらと思い応募した」という。
観光大使に選ばれた3人は今後2年の任期中、区内外の各行事に派遣され豊島区の観光とソメイヨシノをPRする予定。