雑司が谷の大鳥神社(豊島区雑司が谷3)で9月4日・5日、恒例の例大祭が開かれた。
例大祭では、周辺自治会がそれぞれみこしを披露。池袋東口親和町会によるみこしは、山車やまといととも共に池袋東口駅前の明治通りを練り歩き、注目を集めた。神社境内では両日共に縁日が開かれ、金魚すくい、かき氷、お好み焼きなどの屋台が並び、地元の児童らが楽しむ姿が見られた。
雑司が谷大鳥神社は1712年、松江藩主松平公の嫡男が天然痘にかかり託宣によって鷺明神に祈願したところ、霊験を得て快癒したため、雑司ヶ谷鬼子母神の境内に祭ったのが始まりで、疱瘡(ほうそう)除けの守り神として信仰を集めた。
元は雑司ヶ谷鬼子母神(威光山法明寺の境外仏堂・鬼子母神堂)の境内に鷺明神として祭られていたが、明治の神仏分離により、鬼子母神を氏神とすることはできなくなったため、鷺明神を大鳥神社と改称して分離した。現在は、雑司が谷鬼子母神からほど近い住宅地の中にある。