池袋西口周辺エリアで5月16日、「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」が始まった。
「街のどこもが美術館」をコンセプトに開催される同イベントは今年で8回目。池袋駅前、立教大学、目白、要町、椎名町に散在する43の会場で、池袋にゆかりのある画家や作家の展覧会、芸術イベントを展開する。
期間中、画家、西田宏道さんや宮下真理子さんの展覧会、アートディレクター北川フラムさんが選出した若手美術作家の作品が集結する「回遊De Art 2013」、旧江戸川乱歩邸の特別公開、文化功労者である野見山暁治さんと美術家、高山登さんのトークセッションなども行われる。
東京芸術劇場のギャラリーで開かれる「まちかどこども美術展」では、区内21の小学校の児童が描いた約750点の絵を展示。池袋西口商店街には子どもたちを中心に、地元の人たちが音楽をテーマに彩色した70本の旗を飾る。「子どもトールペイント教室」「陶画白い皿絵付け」「福Loverのお守りキーホルダー作り」「トスカーナ絵画とワインの夕べ」などのワークショップも。
「効率のいい回遊の方法としては、まず池袋西口公園、東武ホープセンター内に設置された総合案内所でパンフレットを手にしていただき、地図と会場をチェックするのがわかりやすい」と同イベント事務局、としま未来文化財団の百武さん。
「池袋モンパルナス」とは、昭和初期から戦後にかけて池袋の西側に点在したアトリエ村を中心とする芸術文化圏の呼称。同イベントは「芸術文化が真に市民のものとなり、街が豊かになること」を目的に開いている。
「それぞれの方の好みやフリータイムで幾通りもの楽しみ方ができるイベント。にぎわいのある池袋西口周辺を楽しんだり、少し離れた史跡巡りも兼ねて隠れた裏通りやお気に入りのギャラリーを発見したり、散策したりしていただければ」と百武さん。「感想やこれぞという楽しみ方を見つけた方は、ぜひホームページからの投稿をお待ちしている」とも。
中には有料・要予約の催しもある。スケジュールなどはホームページで確認できる。今月29日まで。