プレスリリース

1000倍の高密度化、消費電力を90%削減するメモリ開発事業の経営を強化

リリース発行企業:株式会社エル・ティー・エス

情報提供:

株式会社エル・ティー・エス(本社:東京都港区、代表取締役社長:樺島 弘明、以下LTS)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下NEDO)により採択され、推進している「大学発スタートアップにおける経営人材確保支援事業(MPM・以下Palette)」において、2025年3月に事例の第一弾が誕生したことをお知らせします。
本事例では、大幅な消費電力削減を叶えるコア技術「単分子誘電体」の研究事業化において、事業の舵取り役として経営人材(※1)が参画することとなりました。本事業は、株式会社マテリアルゲート(本社:広島県東広島市、代表取締役社長:中野 佑紀、以下マテリアルゲート)により推進されます。事業詳細は後述。

マテリアルゲート 伊勢 賢太郎氏(左)/中野 佑紀氏(右)、LTS 尾上 正幸(中央)

■事業(研究)概要


AI・ビッグデータ等を活用した豊かな未来社会を実現するにあたり、コンピュータが生み出す膨大なデータ処理には莫大な電力を消費し、これは社会課題の一つとされています。マテリアルゲートでは、この課題への解決アプローチとして従来のメモリに比べて約1000倍の高密度化と、約90%の消費電力削減効果が期待できる「単分子誘電体メモリ」を開発・事業化しました。当メモリには、室温において、単一分子に情報を記憶する画期的技術により、情報密度と動作電力の低減を各段に向上させた、全く新しい素材「単分子誘電体」を実装しています。
・企業ページ:https://www.materialgate.com/




■Paletteによりマッチングした研究者 中野氏・経営人材 伊勢氏からのコメント
〇中野氏:株式会社マテリアルゲート 代表取締役
地方には優れた技術があるが、それをビジネスに昇華する環境がまだ整っていません。MPMのような事業は、そうした技術と経営を結びつける重要な橋渡しになると思います。今後、伊勢さんとともに挑戦を続け、2年後にメモリデバイスを実現する予定であり、それに向けてさらに研究・開発を深めます。
略歴:広島大学大学院(理学)修了後に化学メーカーにて、電子デバイス・半導体用途の機能性化学材料の研究開発に従事。2021年に関西学院大学大学院にて経営管理修士(MBA)を取得。その後、広島大学にて「単分子誘電体デバイス」の開発と事業化を行い、2023年に株式会社マテリアルゲートを創業。

〇伊勢氏:株式会社マテリアルゲート COO(新任)
スタートアップには大きなリスクもあるが、その分、自分の力がダイレクトに反映される世界だと理解しています。中野さんの考えと、マテリアルゲートの技術があれば、成功する可能性は十分にあると思っており、この決断は単なる転職ではなく、自分の未来への投資だと捉えています。
略歴:京都大学大学院(農学)卒業後に池田泉州銀行にて資金調達、産学連携業務に従事。その際に大学内に眠る最先端技術の数々に感銘を受ける。その後関西TLO(※2)にて知財ライセンス業務に携わる。TLO時代に出会った大学教員と株式会社シグマアイを設立、創業メンバーとして新事業開発及びコーポレート業務全般を担う。

■Palette事業の展望についてLTS 尾上からのコメント
この度は、広島を代表するディープテックスタートアップであるマテリアルゲートの経営人材獲得に携わらせていただきました。その間、お二人の口から「覚悟」という言葉が多く出てきたように思います。新技術で世界を相手にチャレンジするためには、参画する経営陣の相当の覚悟、やりきる意思が必要不可欠であると私も深く学ぶことができました。
このように、Palette事業では研究者と経営人材のマッチングを通して、大学発スタートアップの創出を支援しています。興味を持たれた経営人材候補の皆様の参画をお待ちしております(2025年度末まで)。
・詳細ページ:https://palette-lts.com/

■注釈
※1経営人材:自らが起業またはスタートアップの経営者として参画することを志向する人材で、スタートアップの成長にとって不可欠なビジネス経験や知識等を有する人材であり、Chief Executive Officer(CEO)候補人材等を想定するが、その役割を担える人材を広義に捉え、経営参画する強い意志がある人材、将来の経営を担うための経験や知識を習得している人材、さらに広義のChief Operating Officer(COO)、Chief Financial Officer(CFO)、Chief Technology Officer(CTO)等のいわゆるCXO 人材等を含む。

※2関西TLO:現TLO京都。TLOはTechnology Licensing Organization(技術移転機関)の頭文字をとった略称 。大学の研究者の研究成果を特許化し、それを民間企業等へ技術移転(Technology Licensing)することで、産と学の「仲介役」の役割を果たす機関。

【Palette by LTSについて】
大学等で研究されている未来技術を発掘し、経営人材(発起人または経営者としての参画をする人材)とのマッチングを進めます。また、MPM事業趣旨の下で、Paletteではスタートアップ事業の創出・成長を行い、ひいては地方のスタートアップ創出のモデル構築を目指しています。

【株式会社エル・ティー・エスについて】
東京証券取引所 プライム市場(証券コード:6560) URL:https://lt-s.jp/
株式会社エル・ティー・エスは、デジタル時代のベストパートナーを目指し、お客様の変革実行能力を高めるためのコンサルティングを主軸としたプロフェッショナルサービスと、IT業界の企業や人材をつなぎ新しいビジネス機会を創出するプラットフォーム事業を運営しています。

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