株式会社LASSIC(ラシック)(東京本社:東京都港区、代表取締役社長: 若山幸司、以下「LASSIC」)が運営する、「場所に依存しない働き方」を推進・支援する情報を発信するWEBメディア「テレワーク・リモートワーク総合研究所(テレリモ総研)」は、『リモートワークと求められる能力』というテーマでアンケート調査を実施しました。https://teleremo.net/
賃上げ、人的資本経営、ガバナンス強化など、働き方を取り巻く状況が激しく変化していく中で、個人に求められる「成果の出し方」はどのように変化しているのでしょうか。
同じ業務でも「リモートワークで集中するタイプ」もいれば、「出社して仲間と相談しながら進めるタイプ」もいます。
リモートか出社か──どちらがより力を発揮できるのか。それを知るためには「自分に合った能力の使い方」がカギです。
今回は、リモートワークと出社、それぞれの働き方で成果を出すために、どんなスキルが求められているのかを調査しました。約1,000人のビジネスパーソンに対して、「それぞれの働き方で成果を出すには、どんな能力が求められるか」を尋ねたところ、興味深い傾向が明らかになりました。
あなたの強みはどこにある? リモート or フル出社で変わる仕事力
まず「勤務形態がリモートワークの場合、成果を出すために必要なことはなんだと考えますか?」という質問をしたところ、以下のような結果となりました。
また「勤務形態がフル出社の場合、成果を出すために必要なことはなんだと考えますか?」という質問をした結果は以下の通り。
調査の結果、リモートワーカーとオフィス勤務者では「成果を出すために必要だと感じる能力」が明確に異なることがわかりました。
リモートワークでは「スケジュール管理力」「情報収集力」「自己管理力」など、「自律的に仕事を遂行するためのスキル」が上位に並びました。
対してフル出社では「コミュニケーション力」「チームワーク力」「交渉・調整力」といった「対人スキル」が重視されています。
この違いの背景には、それぞれの勤務環境の「人との距離感」が大きく関係していると考えられます。
リモートワークでは、上司や同僚と物理的に離れているため、「たまたま出会ったから進捗を確認される」「同僚が移動し始めたから会議の時間だと気づく」といったことは起こりません。
自分で自分を律し、予定や進捗を管理し、情報も主体的に取りに行くなどの「セルフマネジメント力」が不可欠になります。
人目がないためサボることもできますから、集中して生産性高く仕事を進められるかどうかは自分自身にかかっています。
一方、フル出社勤務では、常に周囲に人がいますので、「対人スキル」が重視されるのは当然と言えるかもしれません。
周囲の集中や積極的な姿勢などに促されることも多いでしょうから、リモートワークに比べて「自己管理力」のポイントが低いこともうなずけます。
この結果は、働き方の違いが、「どんな方法で成果を出すのか」という仕事観にまで影響を与えていることを映し出しているのかもしれません。
「コミュ力」と「チームワーク力」は出社組の強み?
注目すべきは「コミュニケーション力」と「チームワーク力」における、勤務形態によるポイントの差です。
「コミュニケーション力」は17.4ポイント、「チームワーク力」は16.6ポイントも、リモートワークよりフル出社勤務において重視されているのです。
働き方の違いが、必要とされるスキルの違いに直結していることが読み取れます。
出社勤務では、会議の空気感や、同僚の動きなどに気を配る必要があり、「何となく察する」「合わせる」「一緒に動く」といった、言語化しにくい「場のコミュニケーション」が発生します。
また、エレベーター前やトイレ、カフェスペースなどで人に出くわせば、アドリブでの雑談や表情、声色などが信頼関係の構築や、根回しなどに役立つこともあります。
「チームワーク力」についても同様で、チャットやビデオ会議が中心のリモートワークに比べ、士気の高低も伝わりやすいため、「全員が一体となっている空気感を作る」「本気度が伝わるように話す」なども求められるのかもしれません。
このように、一口に「コミュニケーション力」「チームワーク力」と言っても様々なものがあり、出社勤務の場合には、より幅広い、もっと言うと“難易度の高い”「コミュニケーション力」が、日々の業務に深く組み込まれているのではないでしょうか。
ストレス管理力が出社で重要になる理由
加えて注目したいのは、「ストレス管理力」もフル出社勤務のほうが重視されているという傾向です。
対面での人間関係では、相手の反応がポジティブであってもネガティブであっても、その影響は直接的かつ大きな刺激となるでしょう。
また、出社することで満員電車での通勤や、たまたま居合わせたからやらなくてはならないことなど、自分ではコントロールしきれないストレス要因に晒される機会も多くなります。
その“自分ではコントロールしきれない状況”の中で、前述の通り「より幅広く」「より難易度の高い」力が求められるとすれば、ストレスを管理する力が重要だと感じるのも無理はないですね。
これらの結果を踏まえると、出社勤務は、「対人スキル」や「ストレス管理力」鍛えられる働き方だと言えるのではないでしょうか。
一方、「パソコンスキル」がランクインするリモートワークでは、加速度的に進化していく様々なデジタルツールを素早く使いこなす、といった、柔軟で高度なデジタルスキルを磨いていけそうです。
自分に合った働き方で力を発揮しよう
現在、出社回帰の動きが強まりつつある中で、多くの企業は「組織としての一体感」や「対面のつながり」を再構築しようとしています。
「人と関わるのが得意」「自分でペースをつくるのが得意」など、得意分野は人それぞれ。その環境で成果を出すための能力を意識して、自分に合った働き方を選んでみてはいかがでしょうか。