ノーコード・ローコードAIアプリ開発プラットフォーム「Dify」を提供する株式会社LangGeniusは、最新バージョン「Dify v1.6.0」にて、Anthropic社が策定したModel Context Protocol(MCP)の双方向連携に標準対応いたしましたことを発表いたします。
MCPは、AIアプリケーションと外部システム間の接続を標準化するオープンプロトコルです。本機能により、従来の煩雑な統合作業が大幅に最適化され、複雑なカスタム開発や適合作業を行うことなく、各種外部サービスのデータや機能を標準化された方式でAIアプリケーションに迅速に統合できるようになります。これにより、企業のAI活用における開発スピードと運用効率が飛躍的に向上します。
MCP対応による三つの革新的活用方法
1. 外部サービス統合の多様化
MCPにより、Linear、Notion等のネイティブ対応アプリケーションや、Zapier、Composio等の統合プラットフォームとの接続が数クリックで実現可能になります。特にZapier連携では、8,000以上の認証済みアプリケーションへの統一アクセスが可能となり、従来個別に必要だった複雑な認証・API設定作業が大幅に簡素化されます。
2. AIエージェントによる自律的ツール選択
接続されたMCPサービスをDifyエージェントに付与することで、ユーザーの自然言語による要求に応じて、AIが最適なツールを自動選択・実行します。プロジェクト管理、顧客対応、データ処理等の複合的なタスクが、人手を介さずに完結できます。
3. ワークフローでの精密制御
作成されたMCPツールは、エージェントによる動的選択モードと、予め定義された順序での精密実行モードの両方で活用可能です。柔軟性が必要な業務フローから、厳格な順序管理が求められる業務プロセスに至るまで、幅広いシナリオに対応できます。
双方向対応:企業資産の再利用促進
Dify v1.6.0では、作成したエージェントやワークフローを標準MCPサービスとして公開することも可能になりました。これにより、Dify内で構築されたAI機能を、Claude、Cursor等の他のAIツールからも呼び出し可能な企業共通資産として活用できます。一度構築されたAIソリューションが、部門間・アプリケーション間を横断して、組織全体のAIエコシステムで活用される環境が実現されます。
詳細: Dify v1.6.0:双方向MCP機能を内蔵
今後の展開
今回のネイティブMCP統合は、単なる機能追加にとどまらず、オープンスタンダードへのコミットメントをを示すものです。Difyは引き続き、企業におけるAI活用の民主化を推進し、技術者以外でも高度なAIアプリケーションを構築できる環境の整備に注力してまいります。MCP対応により実現される新たな連携の可能性を通じて、より多くの企業がAI技術の恩恵を享受できるよう、継続的な機能強化を進めてまいります。
株式会社LangGeniusについて
株式会社LangGeniusは、誰でも簡単に生成AIアプリケーションを構築できるノーコード・ローコード開発プラットフォーム「Dify」を提供する企業です。エージェントワークフローからRAGパイプラインまで、コードを書くことなくGUIベースで直感的にAIアプリケーションを作成可能で、世界中の開発者および企業に信頼されているAI開発の新しいスタンダードとなっています。特に日本国内では、日本電子計算株式会社(JIP)、株式会社カカクコム(価格.com)、株式会社リコー(RICOH)、NTT東日本株式会社(NTT EAST)などの大手企業をはじめ、幅広い業界での導入実績を持ち、企業の生産性向上とDX推進に貢献しています。
詳細な情報については、Dify公式日本語サイトをご覧ください。