目白のホテル椿山荘東京(文京区関口2)で6月20日、女性限定の日本酒イベント「美しく醸す」が開催される。酒蔵で働き経営する女性による組織「蔵女性サミット」が主催。
蔵女性サミットは1999年に発足。当時、漫画「夏子の酒」が流行する一方で実際の酒蔵の現場では女人禁制の慣習が残っていたことや、同サミットを立ち上げた森喜るみ子さんが専務を務める森喜酒造場が1991年に廃業の危機に陥ったことなど、女性と日本酒を取り巻く環境が背景にあったという。発足時には、「夏子の酒」原作者の尾瀬あきらさんや酒造関係者が協力し、現在では酒蔵を営む家に生まれたり嫁いだ人や、日本酒が好きで酒造りの世界に飛び込んだ人など約60人が所属する。
今回は、全国22蔵がつくった日本酒が出品。参加蔵元の日本酒を紹介し、料理はホテル椿山荘東京のシェフが担当する。来場者と話す時間を設けることも心掛けているといい、「蔵元の女性はお客さまと同じ目線で接するので、毎日を頑張って生きている女性と共感しあったり、お互いのエネルギーを高められれば」と森喜さん。
開催時間は19時~21時(受け付けは18時30分~)。会費は8,800円。完全予約制。チケット申し込みはイープラスまたは参加蔵元で受け付けている。