都電荒川線で8月22日、都電に乗って江戸落語を楽しむイベント「都電落語会」が行われる。主催は林家こん平事務所(豊島区)。
落語家・林家こん平さんの次女である笠井咲さんが企画し、2020年まで月1回開催する同イベント。第1回開催では、大塚駅発と三ノ輪橋駅発の2コースを用意しており、三遊亭小遊三さん、三遊亭王楽さん、林家ライスさん・カレー子さんなどの登場を予定する。
2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定し世界から注目を集める東京の古き良き伝統文化を発信しようと、シンボリックな都電に注目し「都電落語会」を企画したという。
「寄席の会場となる都電は定員40人という少人数にもにもかかわらず、演者は笑点の大師匠方が高座に上がってくださる。都電沿線になじみのある落語を、都電に揺られながら堪能していただきたい。都電ならではの特注高座、手作りの歌舞伎垂れ幕など、ここでしか味わえない空間もお楽しみいただければ」と笠井さん。
「落語家である林家こん平は10年前多発性硬化症を発症したが、病に負けずこれまで生き抜いてきた。病に伏しても笑いを忘れさせたくなかった娘の強い思いと、父にとっての希望と感謝を形にしたいとの思いから実現できた」とも。
「くしくも第1回開催の8月22日は10年前、こん平の病が発症した日であり、『ちんちん電車の日』でもある。この符合もすてきなドラマだと感じる。父、こん平も『いつか高座に登れるように』と復活を誓っている。100年間走り続ける都電と伝統芸能、江戸落語のコラボ、新たな名物「都電落語会」皆さまにお楽しみいただけるよう、努力を重ねていきたい」とも。
所要時間は約50分。大塚駅発のコースは10時50分と13時の回を用意。三ノ輪橋駅発のコースは12時10分と14時20分の2回。料金は大人=4,000円(シルバーパス提示で3,500円)、大学生=2,500円、小人=1,500円。
完全予約制で、申し込みは電話かファクス(03-3915-5746)、ネットで受け付ける。予約方法などの詳細はホームページで確認できる。