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目白庭園で能のワークショップ-宝生流能楽師ら、「鉄輪」を解説・実演

切り絵アーティストの福井利佐さん作「体感するKANAWA-鉄輪-」ポスター

切り絵アーティストの福井利佐さん作「体感するKANAWA-鉄輪-」ポスター

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 目白庭園(豊島区目白3)赤鳥庵で3月12日、能の世界を知るワークショップ「『鉄輪(かなわ)』女が鬼になるまで~男子禁制の世界~」が開催される。主催は和の会。

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 4月に公演を予定する「体感するKANAWA-鉄輪-」に関連して開かれる同ワークショップ。シテ方宝生流能楽師の高橋憲正さんや澤田宏司さんらが、自分を捨てた夫を呪(のろ)い鬼と化す女の物語「鉄輪」の解説・実演、体験、能装束の着付けなどを行う。「鉄輪」の世界以外の、能の世界にある「女性の怖さ」についても話すという。

 「女性のどろどろとした怨念のようなものは、男性目線からすると『知りたくない!』世界だ」ということから、タイトルに「男子禁制の世界」とつけたという。当日は、性別に関係なく誰でも参加できる。

 「鉄輪」は、女の恨み、嫉妬心の恐ろしさを禍々(まがまが)しい鬼の姿で表現するもの。他の女を妻にするために自分を捨てた夫を恨んだ女が、京都の貴船神社で丑(うし)の刻参りをする。丑の刻参りでかけられた恨みのまじないを安倍晴明は祈とうではね返すが、鬼女は一時力を失っただけでいつ再び現れるか分からない。

 和の会は、能楽の流派である宝生流二十世宗家の宝生和英(ほうしょうかずふさ)さんを中心に活動する団体で、「体感する能」をテーマにさまざまなジャンルのアーティストとのコラボレーションやワークショップを展開している。

 開催は、1回目=14時~16時ごろ、2回目=18時~20時ごろ。定員は各回30人。参加費は2,000円。申し込みは3月7日まで。

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