パルコ(渋谷区)は5月29日、ブロックチェーン技術を活用した宅配ボックスを池袋近辺の施設に9月ごろ設置すると発表した。
同社は2014年5月から、出店テナントショップの店頭在庫を活用した取り置き予約&通販注文サービスサイト「カエルパルコ」を展開しており、宅配ボックスでは池袋パルコの同サービスで購入した商品を受け取ることができる。
宅配ボックスサービスはセゾン情報システムズ(豊島区)と共同で行うもので、同社のオフィスビル内で5月30日~6月9日には実証実験を実施。
「いつでもどこでも商品が購入でき、安心・安全に好きなところで受け取れる」という利便性を提供するとともに、昨今社会問題化している再配達問題の解消も目指すという。
宅配ボックスに荷物を納入する際に、ブロックチェーン上に納入記録および施錠要求が行われ、荷物を受け取る利用者は、個人のスマートフォンからブロックチェーン上に解錠を要求することで、宅配ボックスが解錠され、荷物の受領が記録される。
セゾン情報システムズが提供するブロックチェーン付き宅配ボックスは、設置場所に応じて1箱から数十箱レベルまで自由にサイズ選択が可能。さまざまな配送業者や小売業者が利用するシェアリング型宅配ボックスの場合でも荷物の納入や受領を記録でき、安全・安心な宅配ボックスシステムを構築できるという。