池袋の東京芸術劇場(豊島区西池袋1)2階に6月28日、イタリア・トリノのカフェ「Bicerin(ビチェリン)」(TEL 03-3981-0808)がオープンした。
1763年に創業したトリノ最古のカフェで、「三銃士」「モンテクリスト伯」の著者アレクサンドル・デュマ・ペールや、プッチーニ、ニーチェ、ヘミングウェイなどに愛された老舗として知られている。海外初進出店舗として今回、東京芸術劇場、新宿タカシマヤ、名古屋・ミッドランドスクエアに出店した。
255年以上門外不出のレシピで作られている同店看板メニューのチョコレートドリンク「ビチェリン」は、ホットチョコレートとコーヒー、ふわりと泡立てられたミルクを小さなグラスについで作り、異なる3層のテイストをゆっくり時間をかけて味わう。
同店担当者は「文豪ヘミングウェイに『世界で残すべき100の物』の一つに選ばれたといわれる店名を冠した『ビチェリン』をお伝えするとともに、ぜいたくなひとときをお過ごしいただけるようディスプレーなど演出にもこだわたった」と話す。
メニューは「ビチェリン」(980円)のほか、「ブランチ」(2,160円)、「アフタヌーンティースタンド」(3,240円)、温かいアップルパイに、冷たいバニラアイスを添えた「アップルパイのバニラ添え」(1,134円)なども提供。
2016年「G7伊勢志摩サミット」で世界のトップが口にした焼き菓子「バーチ・ディ・ダーマ」も販売。同商品はイタリア語で「貴婦人のキス」という意味で、クッキー生地でチョコレートを挟んだイタリア郷土菓子。プレーン・抹茶・エスプレッソの3種詰め合わせで、価格は6個入り=1,620円、15個=3,974円、25個=5,400円。
店内の天井の高さは4メートル以上。立食で120人まで対応でき、企業のレセプションやパーティー需要にも対応する。担当者は、「観劇前後の喫茶利用はもちろん、落ち着いた空間での多様なパーティーシーンに対応していきたい。厳選された素材と伝統のレシピが生み出すカフェと共に上質な時間と空間をお届けする」とアピールする。
営業時間は11時~20時。