「みんなのシリーズ第4弾『能でよむ~漱石と八雲~』」が11月9日・10日、池袋の劇場「あうるすぽっと」(豊島区東池袋4、TEL 03-5391-0751)で開催される。
能楽師・安田登さんと、あうるすぽっとがタッグを組んで、夏目漱石と小泉八雲の3作品を「能」と「怪談」をキーワードに読み解き、浪曲師・玉川奈々福さんの三味線と語り、琵琶奏者・塩高和之さんの琵琶も交えて、「分かりやすく、親しみやすく上演する」という。
演目は、「夢十夜」から「第三夜」(原作:夏目漱石)、「吾輩は猫である」もちの段(原作:夏目漱石)、「耳なし芳一」(原作:小泉八雲)。
障がいの有無にかかわらず、幅広い客が作品の世界を楽しめるよう、11月10日公演では、視覚障がい者のための音声ガイドや、聴覚障がい者のためのポータブル字幕機(トーク中は舞台上で手話通訳あり)、多言語(英語・中国語・韓国語)で上演中の台詞を表示するポータブル字幕機を用意する。
「『吾輩は猫である』をレパートリーとして上演してきた安田登さんが、初めて手話付で演じることも見どころ」と同施設担当者。より深く、作品を楽しんでもうらうための「聞き手」には、「古典芸能に造詣の深い」という「木ノ下歌舞伎」を主宰する木ノ下裕一さんを迎えた。
夏目漱石の小説「こゝろ」の舞台にもなった豊島区にある雑司ケ谷霊園には、夏目漱石と小泉八雲の墓があることから、「能でよむ~漱石と八雲~」の企画がスタート。雑司ケ谷霊園を中心に、雑司が谷を巡る約2時間のまち歩き企画「漱石と八雲を訪ねる雑司ケ谷霊園ツアー」も11月3日に開催する(受付終了)。
上演開始は各日14時。料金(全席指定)は、一般=2,000円、中高生=1,000円、子ども=500円など。