漫画家の赤塚不二夫さんが暮らした「紫雲荘」(豊島区南長崎3)でギャグ漫画家を目指す入居者の募集が始まった。「紫雲荘・活用プロジェクト」の一環。
募集するのは2人。「本気でプロの漫画家を目指す」心身共に健康な未婚・成人男性が条件。入居後は毎年3月に入居継続の審査がある。光熱費は自己負担だが、家賃4万円の半額補助を受けられるほか、紫雲荘で行う現役漫画家の公演などのワークショップに優先的に参加できる。
同プロジェクトは、地域住民で構成する「トキワ荘通り協働プロジェクト」と、紫雲荘オーナーの大山さん、豊島区が連携し6月に始まったばかり。2階の赤塚不二夫さんが暮らした部屋を地域で活用するほか、その他の部屋ではギャグ漫画家を目指す若者を街ぐるみで応援する。
申し込みは、応募用紙と作品(イラストでも可)を郵送。大山さんのほか、漫画家を含むトキワ荘協働プロジェクトのメンバーが審査に当たる。審査では、「あくまでも人柄を重視する」という。
紫雲荘は現存する木造アパートで、「第2のトキワ荘」とも呼ばれている。紫雲荘のある南長崎地域には、手塚治虫さんら著名な漫画家が居住していたことで有名な木造アパート「トキワ荘」があった。同地区は豊島区と協働して漫画文化を活用した街づくりを行っている。
募集締め切りは今月20日。結果発表は28日を予定。7月から契約・入居となる。応募用紙は公式サイト「トキワ荘ストリート」からダウンロードできる。