池袋のサンシャインシティ(豊島区東池袋3)の展示ホールで6月15日、「日本酒フェア2012」が開催される。主催は日本酒造組合中央会(港区)、酒類総合研究所(広島県東広島市)。
「平成23年酒造年度 全国新酒鑑評会 公開きき酒会」と「第6回 全国日本酒フェア」で成る同イベント。6回目となる今回は会場面積を拡大し、過去最大規模で開く。
「公開きき酒会」は全国各地の蔵元の新酒(吟醸酒)を鑑評し、全国の杜氏(とうじ)の技術と研さんを見て知ってもらうのが狙いのイベント。会場には、今年で100回目となる鑑評会の入賞酒約440点を地域別に配置。参加者はオリジナルおちょこと冊子を受け取り、スポイト方式で自由に利き酒ができる。イベントに関する質問や、日本酒に関するさまざまな疑問に答える「相談コーナー」や、日本酒に関する情報の展示パネルや、パンフレットなどを集めた「展示コーナー」も設ける。
「全国日本酒フェア」では、日本酒の安全性に関する情報の提供や、日本酒や日本酒ベースのリキュールなど729銘柄、3192本の日本酒を試飲販売。各地域の日本酒に合うおつまみを販売するほか、日本酒の新しい楽しみ方を提案する「日本酒セミナー」も開く。
低アルコール度数の日本酒とマカロンの食べ合わせを提案する女性限定のブースや、花酵母の日本酒を試飲できる「東京農大の花酵母研究会」、普段飲めない長期熟成させた古い日本酒を試飲できる「長期熟成酒研究会」などのブース展開や、ライムやカシスで割る日本酒カクテルなどを紹介するセミナーも予定。
おつまみ販売コーナーでは漬物や全国の珍味、みそ健康作り、米菓などの組合がおつまみを販売し、イートインコーナーではうどん、そばなどの軽食販売や、チーズ、アイスクリームなども販売し、日本酒とのマリアージュを提案するという。
毎年のイベントの参加者は男性が半数を超えるが、女性の参加者も近年増えている。「中には、池袋という地域柄なのか、若い女性でコスプレをした参加者も見かける」。一般では日本酒のマニアから初心者、海外からの参加者まで幅広く、「陽気に楽しみながら日本酒を飲んでいる人が多く中には朝から飲み続ける人もいる」という。
「自分の好きな日本酒を楽しみながら探してほしい。地域や水、米などでいろいろ変わる日本酒の味わいを確かめてみていただければ」と日本酒造組合中央会広報部の郷古さん。
開催時間は、「公開きき酒会」第1部=10時~13時・第2部=16時~20時、「全国日本酒フェア」=11時~20時。前売り券=3,000円、当日券=3,500円、全国日本酒フェアのみの当日券は1,000円。前売り券の購入方法はホームページで確認できる。