![展示される作品は「真珠の耳飾りの少女」など37点](https://images.keizai.biz/ikebukuro_keizai/headline/1340695236_photo.jpg)
西武池袋本店の西武ギャラリー(豊島区南池袋1)で6月26日、「フェルメール 光の王国展」(主催:フェルメールセンター銀座 実行委員会)が始まった。
展示するのは、フェルメールの故郷に建てられたミュージアム「フェルメール・センター・デルフト」より画像データの提供を受け、デジタルマスタリングした「re-create(リ・クリエート)」作品。現状の作品をそのまま複写するのではなく、フェルメールが描いた350年前の状態を再現し、原画では知ることのできない色合いや陰影を描き出す。作品は、原画を所蔵する美術館と同じ額装を施し、フェルメールのスタイルや作品を生み出す過程を理解できるよう、制作年順に配置する。展示作品は、「真珠の耳飾りの少女」「牛乳を注ぐ女」など37点。
監修を務めるのは分子生物学者の福岡伸一さん。フェルメールと同じ時代、同じオランダ・デルフトに生きた科学者レーウェンフックの足跡をたどる途上でフェルメールと出会い、鑑賞を始めたことが今回の企画展の原点。展示する「天文学者」「地理学者」のモデルはレーウェンフックだと言われ、福岡さんによるフェルメールとレーウェンフックについての考察や、フェルメールの属した聖ルカ・ギルド(職工組合)などについての資料展示もされる。会場には、「アトリエコーナー」として、「手紙を書く女と召使い」と同じ構図で記念撮影できるスペースも設ける。
音声ガイドは、宮沢りえさん、小林薫さんがナレーションを務める。同ガイドで流れる音楽は久石譲さんがオランダに赴き作曲したもの。
開館時間は10時~20時(入場は閉館30分前まで)。入場料は大人=1,000円、小・中学生=500円。7月16日まで(6月29日、30日休館)。