西武池袋本店(豊島区南池袋1、TEL 03-3981-0111)6階アート・フォーラムで12月19日~30日、「立原位貫 木版画の世界展」が開催される。
「現代に浮世絵を復活させた版画家」として知られる立原位貫さんの復刻浮世絵とオリジナル版画作品を展示・販売する。
プロのジャズマンを目指していたという立原さんは25歳の時に偶然出会った江戸時代の浮世絵に魅せられて以来、制作当時の浮世絵の色と形を再現するために独学で研究を続けてきたという。
色彩を決定づける天然の「墨」や「絵具」、かたちを再現するための「版木」「ばれん」、昔ながらの製法にこだわる手作りの「和紙」など、江戸時代と同じ素材を集めて日本中を探訪。本来分業だった「彫り」と「すり」の技術も1人で研さんを重ね習得し、「江戸時代と同じ手法と色彩で浮世絵の色と形を復刻させた」という。
展示・販売するのは立原さんがリスペクトする歌川国芳と歌川国貞の復刻作品や、立原さんの創作作品など約40点。版木や道具類なども展示する。
展示作品は、大の猫好きとして知られる歌川国芳へのオマージュ作品「一勇斎国芳」、猫を擬人化した「猫のひな祭り」(以上15万2,250円)、「ブルー・レイ」(15万7,500円)など。
開催時間は10時~21時(日曜・祝祭日は20時まで、最終日は16時まで)。入場無料。