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椎名町のたい焼き店が「天然氷のかき氷」-日光の天然氷使う

「抹茶あんみつ」の内容は、北海道産のつぶあん、甘味処「片山商店」の伊豆の天草使用の抹茶寒天や求肥(ぎゅうひ)、宇治抹茶シロップ、黒蜜のソース。

「抹茶あんみつ」の内容は、北海道産のつぶあん、甘味処「片山商店」の伊豆の天草使用の抹茶寒天や求肥(ぎゅうひ)、宇治抹茶シロップ、黒蜜のソース。

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 椎名町北口駅前のたい焼き店「かりゆし」(豊島区長崎1、TEL 03-3974-8120)が現在、夏季限定のかき氷専門店として天然氷を使ったかき氷を販売している。

「生いちごみるく」(680円)

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 暑さが続くまでたい焼きに代わって高さ20センチほどのかき氷を提供している同店。一丁焼きの「根津のたいやき」で修業した店主の清田さんが、夏場に冷たい甘味を提供するために今年7月から天然氷のかき氷を始めた。清田さんは「食べていいと思った素材を使い、適正な値段で提供する」と話す。

 全国で5軒しかない天然氷製造販売を行う日光の「松月氷室」の天然氷は、山の日陰にある池から作る。日が当たらないため、常時冷たく湿った土地で1~2週間ゆっくりと時間をかけて凍る。出来上がった氷は、冷凍庫や冷却器は一切使わず、おがくずをかけて保管。普通の氷に比べて白く濁らず芯まで透き通っているのが特徴。かき氷は薄く削ると溶けやすく、厚く削ると舌触りが悪くなる難しい甘味だが、「繊維が長細くて触感がフワフワ、口当たりが滑らか」という。

 天然氷のかき氷に使うシロップは全て無添加で自家製。氷の触感が最後まで味わえるように、サラッとしたものより氷に絡みつくようなピューレ状のシロップや、フルーツ系かき氷にはヨーグルトベース、和風系かき氷には牛乳ベースのシロップと使い分けている。

 シロップに使うフルーツは、友人の畑で採れたものや、よく完熟したものを使っているという。「生いちごみるく」(680円)には、静岡産イチゴ「紅ほっぺ」を旬の時期に冷凍保存し、解凍後、砂糖とレモン汁でとろとろで果肉が残ったジャム状になるよう短時間で煮て作る。

 「抹茶あんみつ」(780円)に使う餡(あん)は、同店のたい焼きの餡と同じ北海道産の小豆から作る。たい焼きの餡はつぶし餡だが、かき氷には水分を飛ばす前のトロリとした餡を使用した。抹茶は宇治抹茶を使用し、風味が変わらないように作り置きはしない。

 メニューは旬の時期のフルーツを使うため、週ごとに変動する場合がある。「すもも」「Wベリー(いちご&ブルーベリー)」(以上680円)、「白桃」「黒蜜小豆きなこ」(以上700円)など。

 清田さんは「氷というシンプルな甘味なので大きさや彩りなど視覚的にも『見て楽しい』ものを、そして『食べておいしい』かき氷をご賞味いただければ」と話す。

 営業時間は10時30分~18時30分。火曜定休。テークアウトも可能。たい焼きは10月ごろ、再開予定。

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