東池袋のコワーキングスペース「co-ba ROYAL ANNEX」（豊島区東池袋2）で8月9日、全国各地のメロンパンを取り寄せて販売する「メロンパンフェスティバル2014」が行われる。

　幅広くなじみのあるメロンパンを通して「世界最悪の紛争地」と呼ばれるコンゴ民主共和国の現状をより身近に感じてもらうことを目的に開く。

　主催は専修大学3年生の平井萌さんで、「大好きなメロンパンでコンゴ民主共和国の現状を何とかしたい」と企画。クラウドファンディング「若者発イノベーションを加速『20のユメ』」内の企画「わたしは、メロンパンでコンゴを救うことに決めました。」で資金20万円を調達したという。

　収益の経費を除いた全額は、コンゴ民主共和国で30年以上医療活動をする日本人女性・石田勝子さんに「英治出版みらい基金」を通じて寄付する。

　イベントでは、メロンパンの歴史などの豆知識や、メロンパンの新しい食べ方をご紹介した展示スペースを設置。抽選で同フェス限定グッズが当たるクイズラリーなど、メロンパンを「五感で楽しめる」コンテンツを展開するという。

　今後について、「日本発祥のメロンパンを世界中に広め、その売り上げがコンゴへの寄付につながる仕組みを作りたい」と平井さん。「持続的かつ依存性のない仕組みをどうしたら作れるか、現地で必要なものは何かを知るため9月にコンゴへ調査しに行く。その後、海外でそれぞれの国に合わせて作ったメロンパンを使ってモニタリングを行い、メロンパン専門店を各国でオープンする」とも。

　「社会問題を解決することは難しくハードルが高いことだと、わたし自身が感じていたが、このイベントでは堅苦しくならずに楽しみながら、少しでも多くの方にコンゴ民主共和国の現状を知るきっかけを提供できれば。『何もかもはできないが何かはできる』という気持ちが一人でも多くの方へ広がることを願っている」と来場を呼び掛ける。

　開催時間は12時～17時。参加方法はホームページで確認できる。