今年7月にオープンした三省堂書店池袋本店(豊島区南池袋1、TEL 03-6864-8900)が現在、朝日新聞出版社(中央区)協力の下、小説のプルーフ(試し刷り)から作者を当てる企画「誰本(だれぼん)」を展開している。
同年1月、三省堂書店有楽町店と講談社(文京区)が共同で始めた同企画。池袋本店での展開、講談社以外の出版社との共同は共に初の試みとなる。
第3弾となる今回は9月18日発売予定の5人の作家による競作アンソロジー「『いじめ』をめぐる物語」(朝日新聞出版)から2部を抜粋。約60ページのプルーフを作成した。
参加希望者はAゾーンレジカウンターで「『誰本』ください」と告げるともらえる「誰本」を読み、応募用紙に予想した作家2人の名前を書いて、同カウンターに設置された応募箱に投函(とうかん)する。
正解者の中から抽選で10人に両作家の直筆サイン入り完成本を進呈。正解の発表は9月18日、店頭ポスターや同店公式ツイッターアカウント(@ikehon_sanseido)で行う。
そのほかAゾーン入り口では現在、「はじめまして。三省堂書店池袋本店です」と題したフェアを展開。スタッフそれぞれが選ぶベスト本3冊を、名刺を模したパネルで紹介する。
「誰本」企画の考案者で、同店文芸書担当を務める新井見枝香さんは「今後も『誰本』をはじめ、トークイベントや読み聞かせなど、気軽に参加できるイベントをどんどん企画していきたい。年内には改装も終わる予定なので、グランドオープンに向けて池袋本店らしさ徐々に出していき、常に新しい魅力と出会えるような場所になれれば」と話す。
同店ではすでに複数のトークイベントやサイン会の開催が決まっているほか、9月30日には新井さんが有楽町店時代に行っていた、作家とのトークイベント「新井ナイト」も開催する。池袋店初回のゲストは作家の中山七里さん。
「誰本」企画の応募受け付けは9月15日まで。営業時間は10時~22時。