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古代オリエント博物館で特別展「聖書の世界」「子どもミュージアム」

「ペリシテ彩文土器 紀元前12世紀(個人蔵)」(写真提供=サンシャインシティ)

「ペリシテ彩文土器 紀元前12世紀(個人蔵)」(写真提供=サンシャインシティ)

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 特別展「聖書の世界~伝承と考古学~」「古代オリエントをたのしむ!子どもミュージアム」が現在、古代オリエント博物館(豊島区東池袋3)で開催されている。

「オリ博・ミステリーツアー」の様子

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 特別展「聖書の世界~伝承と考古学~」では、旧約聖書(ヘブライ語聖書)、新約聖書(ギリシア語聖書)の成立当時(紀元前1200年~紀元後2世紀)に使われていた資料を通じて、当時の生活や思想・信仰や、世界や日本における聖書受容の歴史を紹介する。

 「古代オリエントをたのしむ!子どもミュージアム」は、小中学生も楽しめるような、古代オリエント世界の魅力を紹介する展示を行い、古代の道具や技術を実際に体験できるコーナーなどを用意する。

 講演会は、古代オリエント博物館前館長・月本昭男さんによる「聖書の文字と文学」(8月3日)、慶應義塾大学名誉教授・杉本智俊さんによる「『天の梯子(はしご)』の背景を探る―ベテル遺跡における考古学的発掘調査」(8月10日)などを予定する。

 同館研究員による「特別展ギャラリートーク」は7月20日・28日、8月3日・4日・10日・11日、9月7日・8日に開催する。

 このほか、「視覚障害者の方のための展示解説ツアー」(9月7日)、子ども向け展示解説「オリ博・ミステリーツアー」(7月28日)、子どもオリ博体験講座「羊皮紙のひみつ」(8月11日)も行う。

 「聖書の世界~伝承と考古学~」担当で同館研究部長の津本英利さんは「現在もパレスチナでは悲惨な事態が続いている。なぜこの地が重要とされ、注目され続けるのかを知るには、その背景となる歴史や聖書についての知識が重要。展示されているものは大昔のものだが、現代世界にまでつながっているのだと気付いてもらえれば」と話す。

 「古代オリエントを楽しむ!子どもミュージアム」担当で同館教育普及員の髙見妙さんは「今回で2度目となる子どもミュージアム展では、新たな試みとして、展示室内に触って体験する『ハンズ・オン』コーナーを設置した。古代オリエントがよく分からないという大人の人も大歓迎。この機会に古代オリエントの歴史・文化に触れてもらいたい」と話す。

 開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。入館料は、一般=1,000円、大学・高校生=600円、中学・小学生=300円。9月8日まで。

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