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目白・椿山荘でライトアップ「ほたる沢×雲海」-蛍成育ミスト導入きっかけに企画

雲海に包まれるほたる沢と弁慶橋

雲海に包まれるほたる沢と弁慶橋

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 目白・椿山荘(文京区関口2、TEL 03-3943-1111)の庭園で現在、ライトアップ「ほたる沢×雲海」が行われている。期間中、椿山荘が蛍の成育に取り組んでいる「ほたる沢」にミストを発生させ、雲海が広がっているように見せる。

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 これまで椿山荘は庭園内に蛍が自生できるよう、幼虫の成育や環境の整備を行ってきた。その一環として今年、噴霧器を導入。蛍は湿度のある場所を好み、ミストをまくことでよりすみやすい環境をつくるためだ。一方、今回とは別のライトアッププログラム「庭園光響曲」を2008年より行っている。照明デザイナー、近田玲子さんが手掛け、ライトアップと自然の音や音楽を組み合わせた演出を行う。そこで、蛍の成育に利用しているミストとライトアップを組み合わせられないかと椿山荘が近田さんに打診し、今回のプログラムが生まれた。

 「ほたる沢×雲海」では、雲が広がり、動いていく情景を表現し、5分間のミスト噴霧と2分間の休憩を繰り返す。さらに、「富士山の5合目にいるかのような気分にさせてくれる情景」を近田さんにオーダーした結果、山の上から見た雲に夕日が差し込む情景などを表現するため照明の色合いにも動きをつける。

 「普通のイルミネーションとは異なり、落ち着いた、日本の四季を表現したプログラムになった。クリスマスなどでの食事とともに楽しんでいただければ」と藤田観光・椿山荘営業企画課の北川陽子さん。

 「ほたる沢×雲海」は毎日17時30分から(最終のライトアップは21時から)。蛍の幼虫を放す関係から来年1月まで行い、生息が終わる8月に再開する予定。「庭園光響曲」の実施時間は日没~22時。12月25日までは「たそがれ」をコンセプトに、翌26日からは「東雲(しののめ)」をコンセプトに、ライトアッププログラムを組む。

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