目白の「フォーシーズンズホテル椿山荘東京」が1月1日、「ホテル椿山荘東京」(文京区関口2、TEL 03-3943-1111)として再オープンした。
同ホテルは1992年、「フォーシーズンズホテル椿山荘東京」として開業。外資系ホテルチェーン「フォーシーズンズホテル&リゾーツ」(カナダ)と提携し、結婚式場・宴会場である椿山荘に併設した。しかし、利用客に対し特色あるサービスを提供する、という観点から2012年限りで提携を解消し、今年から「ホテル椿山荘東京」としてあらためて開業することになった。
大みそかの深夜には、「開業&年越しカウントダウンイベント」が行われた。22時から「除夜の鐘撞き(かねつき)」がスタート。使われた鐘は人間国宝・老子次右衛門(おいごじえもん、故人)が鋳造した釣り鐘で、かつて椿山荘内の鐘楼「芙蓉楼」に設置されていたもの。ホテル建設にあたり1990年に取り外されたが、新たな開業を記念して復活した。宿泊客や近隣の住民が鐘を突き、108回目の鐘はホテル椿山荘東京の浦嶋幸一総支配人、旧フォーシーズンズホテル椿山荘東京の富田秋雄総支配人、椿山荘の村田茂樹総支配人の3人が突いた。
イベントはホテル内でも開催され、利用客には椿山荘の看板メニューである鴫(しぎ)炊きを振る舞った。ロビーでは、日付が変わる10秒前からカウントダウンの唱和を始め、新年を迎えると同時に「ホテル椿山荘東京」の看板、銘板が除幕された。直後に行われた「ホテル椿山荘東京誕生セレモニー」では、新年とホテルの新たなスタートを祝いシャンパンで乾杯し、従業員の新ユニホームも披露した。
今回のイベントと今後について、「お客さまのリクエストにできるだけお応えしたかった。喜んでいただければ幸い。今までは(椿山荘とフォーシーズンズホテル椿山荘東京で)別の事業所という形だったが、今後は一つになって、今までできなかったことなども行っていきたい」と浦嶋幸一総支配人。
なお釣り鐘・鐘楼は1月下旬まで、ホテル玄関前に展示する予定。