西池袋の自由学園明日館(豊島区西池袋2、TEL 03-3971-7535)で1月13日、リコーダー・アンサンブル「ラ・ルベルティーナ」の第1回公演が開かれる。
リコーダー・オーケストラ「ソナトーリ・デル・フォンテーゴ」を母体として、2010年に結成された同アンサンブル。イタリアのミラノ音楽院などで講師を務めるリコーダー奏者、田中せい子さんとダニエレ・ブラジェッティさんを中心に、プロのリコーダー奏者やリコーダーを専攻する学生13人が参加する。
リコーダーと言えば、小中学校でプラスチック製のものが吹かれているが、同公演ではカエデ、ツゲ、紫檀(したん)や黒檀(こくたん)など木製のものを演奏する。「リコーダーはさまざまな材質(の木)を使用している。珍しいものではオリーブ、梅の木などを使ったリコーダーも存在する」とメンバーの浅井愛さんは言う。
当日はソプラノ・リコーダーからアルト・リコーダー、バス・リコーダー、コントラバス・リコーダーまで6種類のリコーダーが登場。ルネサンス期からバロック時代まで、リコーダーが盛んに使用されたころの曲を演奏する。ヘンデルの「水上の音楽」、ヴィヴァルディの協奏曲「田舎風」など管弦楽のために書かれたものは、リコーダー・オーケストラ用に編曲をした。
「リコーダーは800年前にはヨーロッパで誕生し、教会音楽、宮廷音楽、世俗音楽に欠かせない楽器の一つとして歴史を刻んできた」と浅井さん。「一人で演奏することもできるが、人数が増えるにつれて響きが増す。リコーダー本来の優美で澄み切った音のアンサンブルを聞いていただければ」とも。
開演時間は15時~。入場料は一般3,500円(当日券は4,000円)、学生2,000円(同2,500円)。チケットの予約方法はホームページで確認できる。