東京芸術劇場（豊島区西池袋1、TEL 03-5391-2111）の新しいパイプオルガンが披露されて1カ月が過ぎた。

3階上手の演奏ホール

　昨年9月にリニューアルオープンした同劇場。3月末にお披露目コンサートを開き、2年の期間を経て新しくなったパイプオルガンが登場した。同劇場のパイプオルガンは約9,000本のパイプオルガンから成る世界最大級規模のもの。リニューアルにあたり、鍵盤のタッチの軽さ、音色の切り替えなどがスムーズになり、演奏者の意図が伝わりやすい楽器へと改良。ホールの改装に伴い、ホールの音響に合わせた音色にも調整された。

　5月9日からは、高校生以上を対象にした「パイプオルガン講座」を開講。7月25日には子どもを対象にした講座も開く。講座はオルガンの仕組みを講義する「基礎編」や、コンサートの曲目の理解を深めるような「解説編」などを予定。同劇場のオルガ二ストを中心に展開。1講座完結。途中の回から参加可能。2014年1月16日まで不定期で開く。

　8月からは「ナイトタイム・パイプオルガンコンサート」を開催。従来は平日昼間でしか行われなかったパイプオルガンコンサートを、平日夜と交互に隔月開催する。「ランチタイム・パイプオルガンコンサート」は500円（9月まで無料）。「ナイトタイム・パイプオルガンコンサート」は8月スタートで1,000円。隔月開催で14時から無料の「ティータイム・パイプオルガンコンサート」も行う。

　「平日昼間に聴くことができなかった人にも、ナイトタイムで心の安らぎとして提供していきたい」と同劇場広報の曾宮さん。「管楽器とオルガンの共演やオリジナルオケとの協奏曲など、本年度は盛りだくさんでお送りするのでお楽しみいただけたら」とも。

　申し込みは電話かホームページで受け付けている。