目白の「切手の博物館」(豊島区目白1、TEL 03-5951-3331)で現在、宇宙をテーマにした切手を集めた「あこがれの宇宙」展が開催されている。
同館では年4回、企画展を開いている。テーマは同館スタッフが提案。海外で出版された切手のカタログや国内の同人誌でテーマに沿った切手を調べ、同館所蔵の約35万種類から探して展示している。
同展では宇宙にまつわる約800種類の切手を展示。スペースシャトルや月面着陸、星雲・銀河・流れ星、神話や伝説、宇宙人やUFOなど。アポロ計画を記念した切手には、金属箔(はく)や立体印刷がされたものも。
「聞いたこともない地域からも切手は出ていて、さまざまなネタが隠れている」と学芸員の田辺さん。南半球のトリスタン・ダ・クーニャ島の切手に描かれたオリオン座は、日本で見えるオリオン座とは上下逆さになっている。
「もともと切手は人と人とをつなぐもの。手紙やはがきはポストに入れれば相手に届くが、運んでいるのは見ず知らずの人で、信頼関係で成り立っている。切手自体は小さいが、そこから広がるコミュニケーションは大きいかも」とも。
館内には世界の切手雑誌、国内の切手同人誌を置く「切手の図書室」、国内外の切手約6万種を常時そろえるミュージアム・ショップもある。
開催時間は10時30分~17時。月曜休館。入館料は、大人=200円、小中学生=100円。切手での支払い可(日本の切手で未使用・きれいなもの)。6月29日まで。