サンシャイン水族館がラッコ展示終了 減少し続ける国内ラッコ数など背景に

1月7日に永眠しラッコのミール

1月7日に永眠しラッコのミール

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 池袋のサンシャイン水族館(豊島区東池袋3、TEL 03-3989-3466)は2月29日をもってラッコの展示を終了、現在「ありがとうラッコ ~30年間の感謝を込めて~」を行っている。

ラッコの展示は2月29日まで

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 「ラッコブーム」が日本で起きていた1984(昭和59)年から展示を開始し、30年余りにわたって行っていたラッコの展示。同館のラッコのミール(雌、推定年齢13歳)が1月7日に永眠し、繁殖目的で同館に来ていた雄ラッコのロイズが他館に移動することを機に展示を終了する。

 1994年に日本全国で122頭飼育されていたラッコは、2014年には11施設19頭、2016年には10施設14頭まで減少。原因としては国際的な保護の機運が高まったことで、ラッコ生息地より新しいラッコの日本国内への輸入が途絶えたことや、同館含め国内のラッコを飼育する各水族館がラッコ繁殖のためにあらゆる手を尽くしているが、寿命などで徐々にラッコの展示個体数が減少しているからだという。

 同館では同館所有のラッコのペアであるルーチ(雄)とミールの繁殖に2003年から取り組んでいたが、2012年12月にルーチが永眠。2014年3月からは和歌山のアドベンチャーワールドからロイズが繁殖のため、来館していた。

 イベントでは、ラッコの希少性を記したパネルを展示や、グッズショップ「アクアポケット」でラッコ関連商品のコーナーを展開。2月1日からは、過去のラッコたちの映像の上映や、館内のカナロアカフェで「ラッコのオリジナルコースターが付いたラッ氷ドリンク」を販売。ラッコ展示の最終週となる2月22日~29日には、来場者にオリジナルポストカードの進呈を予定している。

 営業時間は10時~18時(11月~3月)。入場料は、大人=2,000円、子ども(小・中学生)=1,000円、幼児(4歳以上)=700円、シニア(65歳以上)=1,700円。2月29日まで。

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