豊島区とアニメイト(板橋区)は12月8日、共同で池袋のPRアニメを制作し、そのメインキャラクターの一般公募デザインコンテストを行うと発表した。
池袋エリアを中心に「国際アート・カルチャー都市」の街づくりを進める豊島区と、池袋で創業し池袋に本店を構える、アニメ・漫画・ゲームの専門店「アニメイト」(板橋区)。
池袋は、女性アニメファン向けの店が集まる「乙女ロード」や、さまざまなアニメ・マンガイベントを開催していることで知られており、今回制作するアニメにより池袋を「アニメの聖地」とし広く世界に発信。
池袋のブランド力向上、2020年に向けたインバウンドプロモーションの強化、豊島区国際アート・カルチャー都市構想の推進することなどもアニメ製作の目的としている。
アニメのターゲットは「世界中の女性アニメファン」で、メインキャラクターは池袋のシンボルである「フクロウ」を擬人化したデザインとなる。
PRアニメのメインキャラクターデザイン原案の一般公募は、イラスト・漫画・小説コミュニティーサイト「pixiv(ピクシブ)」で実施。一般公募を行うことで、アニメーターを目指す新たな才能の発掘も目指すという。
擬人化キャラの性別は男性で、年齢は10代後半~20代。募集期間は12月11日~1月9日で、最優秀賞(1人)に20万円を、優秀賞(2人)に5万円の賞金を贈呈。最優秀賞に選ばれた作品はプロのデザイナーがアニメキャラに描き起こすという。
2018年3月には最優秀賞の発表と制作会社、脚本家、声優などを発表予定。年度内に完成試写会を行い、2019年の公開を目指す。
アニメは、「池袋をPRするアニメCM動画」という形式で3分を予定。1分程度のショートバージョンも検討する。発信は海外展開している店舗を含めたアニメイト店頭や、豊島区やアニメイトが行うイベント、海外で行われるアニメイベントでのアニメイトや豊島区のブースなどを予定。
制作費概算(著作権料込)は約3,000万円で、豊島区とアニメイトが等分負担。区内の関係団体も参画する製作実行委員会の設置も予定する。
製作記者会見に登壇した高野豊島区区長は、「池袋を、世界中のアニメファンが一度は訪れたいというような聖地にしていきたい。そういう意味でも、今回の連携は大変意義あるものでは」と話した。
池袋のPRアニメのキャラクターデザインコンテストの公募特設ページは12月11日に公開予定。