アニメやマンガなど国内外のサブカルチャーファンに向けた専用コンセプトフロア「IKEPRI(イケプリ)25」が2019年4月、サンシャインシティプリンスホテル(豊島区東池袋3)にオープンする。
「好きなものに囲まれて過ごす、夢体験」をキーワードに、同ホテル25階をコンセプトフロアとして、イベントスペースやライブラリースペースなど4つの「共有空間」と、20室の「コンセプトルーム」を展開する。
年間を通して一つのコンテンツに限定せず、その時々のニーズやタイミングに合わせてタイアップするコンテンツの入れ替えを行うことで、より多くのファンに利用してもらうようにするという。
漫画家やイラストレーターの描き下ろしによる、フロア専任コンシェルジュのキャラクターを2019年1月ごろに披露するほか、今後さまざまな情報はフロア専用SNSを通じ発信していく予定。
同施設は、2016年4月から1日1室限定の「コンセプトルーム」企画運営しており、「文豪ストレイドッグス」「ユーリ!!! on ICE」「おそ松さん」「銀魂」など、約2年半で10作品以上のアニメコンテンツとタイアップを展開してきた。そのほとんどの作品が予約開始後に即完売となり、都度期間延長をしても予約が取れない客が多くいたことが課題になっていたという。
今までのコンセプトルームには、室内装飾やオリジナルグッズのセットに加え交流ノートを用意しており、ノートには、「帰りたくない」「ここに住みたい」「寝ずに朝まで楽しんだ」など、喜びや感動の声が多数書き込まれていたという。そこで、もっと良いものをもっと多くの客に提供したいという思いが強まり、今回の改装につながった。
同施設の位置する池袋は、2019年から2020年にかけての大規模再開発に伴い、「街の劇場化」をテーマに、エンターテインメント性やエリア全体を回遊する楽しみが増していくという。同施設は、「腐女子の聖地」として知られる「乙女ロード」に隣接し、女性をターゲットにした店舗が密集するエリアに近い立地にあることから、コンセプトフロアでの滞在の際に、池袋エリアを楽しめるエンタメ施設やサブカルチャー店舗と連動した「街を回遊するオリジナルパスポート」企画など、ソフト面での強化も計画しているという。