サンシャイン水族館(豊島区東池袋3)に5月9日、カリフォルニアアシカの赤ちゃんが誕生した。
カリフォルニアアシカの「チャップ(オス)」と「パコ(メス)」の間に誕生。サンシャイン国際水族館として1978(昭和53)年に開館して以来、カリフォルニアアシカの赤ちゃんの誕生は初だという。
日本国内のカリフォルニアアシカの出産は6月~7月に集中するため、飼育スタッフの想定よりも早い出産となったが、母子ともに元気で、安定した育子環境のもと赤ちゃんは順調に成長しているという。
赤ちゃんの性別はオスで、6月10日時点で12.8キログラムになった。現在屋外エリア・マリンガーデン「アシカたちの砂浜」水槽で母子の様子を公開しており、子育ての様子や赤ちゃんの姿が見られる。
飼育スタッフの小倉知恵子さんは赤ちゃんについて、「繁殖に関する本格的な取り組みは、2017(平成29)年から始まった。しかしチャップとパコのタイミングが合わず、なかなかうまくいかなかった。そしてついに2020年6月に交尾を確認し、今年1月31日のエコー検査で胎児の脊椎と心拍を確認した。びっくりしたのと同時に、『この出産を必ず成功させなければ』との緊張感で心臓がドキドキしたのを覚えている。出産の当日は本当にばたばただった。とにかく夢中で、その時の記憶はあいまい。スタッフ全員で慌ただしく動き回り、一息ついた時にはもう暗くなっていた」と話す。
「初産のパコだが、とてもよく子の面倒を見ている。パコには感謝しかない。子も母乳をよく飲み、よく動き、よく眠りスクスクと順調に成長している。ぜひ温かく見守っていただければ」とも。
営業時間は9時30分~21時。入場料は、大人(高校生以上)=2,400円、子ども(小・中学生)=1,200円ほか。