戯曲プロジェクト「くらしチャレンジ(大人とこどものための戯曲集)」が10月22日から、豊島区内各所で開催される。
「くらしチャレンジ」は、豊島区内各地で配布する戯曲集を手に小さな演劇を楽しむことのできる参加無料のプログラム。豊島区池袋エリアを中心に開催している「東京芸術祭2022」(9月1日~12月11日)の一環で行う。
戯曲集には、豊島区のくらしを題材につくられたさまざまな形式の短い戯曲が掲載されている。プログラムでは、デモンストレーション動画の発信(10月中旬)、「お披露目トーク」(10月22日)、体験ワークショップ「『くらしチャレンジ』まちかど体験会」、まちのリサーチに関連する展示などを行い、戯曲集を手に入れた人がさまざまに楽しめる仕組みを展開する。
「くらしチャレンジ」は、地域に根差したリサーチを重視する劇団活動と、地域計画を専門とする学術研究という2つのバックグラウンドをもつ阿部健一さんがディレクションする。
阿部さんは、過去2年にわたって豊島区内の商店街で行われたアートプロジェクト「移動祝祭商店街」に参加し、豊島区内のまちの人々との間に培ってきた関係を基に、今回は区内で実際に生活しながらリサーチを実施。まちの生活や風景をベースに、公園や家庭などで、子どもから大人までが気軽に演じてみることができる都市生活の「練習」「提案」となるような短編戯曲集を作成したという。
「『くらしチャレンジ』お披露目トーク」(10月22日)では、劇作家の石神夏希さんをゲストに招き、プロジェクトの狙いや経緯、楽しみ方についてトークを展開する。
「『くらしチャレンジ』まちかど体験会」では、集まった人々で、セリフを声に出して読んでみたり、書いてある通りに身体を動かしてみたり、感じたことや思ったことを話してみたりする内容を展開するという。開催日は、10月23日(豊島区立雑司が谷公園、予約不要)、30日(豊島区立上池袋くすのき公園、予約優先)、31日(妙法湯、要予約)、11月5日(IKEBUKURO LIVING LOOP、予約優先)。11月3日には「オンライン体験会」(要予約)も行う。
「『くらしチャレンジ』巣鴨センター」(11月10日~13日)では、関連展示やゲストトークなどさまざまな取り組みを予定している。
11月13日まで。