豊島区が1月25日、同区のふるさと納税の返礼品を追加した。

伝統工芸士の作品

　豊島区は、区内の伝統工芸事業者の商品PRや、区民税の減収額22.7億円（2023年度）などを背景に、2023年度からふるさと納税事業を開始。昨年12月、 江戸ちょうちんや東京手描友禅など区内の伝統工芸士作品約40種を返礼品として登録した。

　今回新たに追加したのは、「池袋でのコスプレ体験」「コスプレイヤーのための衣装で行うコスプレ殺陣体験」、人の集まるターミナル駅ならではの飲食やレジャー体験、伝統工芸品やものづくりの街ならではの食・文化の商品など約60点。

　コスプレ体験は、「サブカルチャーの聖地」として知られる池袋を擁する豊島区ならではの返礼品として用意した。内容は、池袋で定期開催しているコスプレイベント「acosta！@池袋サンシャインシティ」参加券など。初心者が手ぶらで参加でき、自分の好きなキャラクターを選べ、プロによるメーク、写真撮影、データ加工をセットにした「コスプレ体験プラン（寄付金額53万円）も用意する。

　返礼品を企画したのは、ふるさと納税支援事業などを行う「レッドホースコーポレーション」（墨田区）。同社社員で、豊島区で小学校から大学時代までを過ごし、現在も豊島区に住む小林龍生さんが中心となり、事業者や返礼品を決めたという。

　小林さんは「今回は豊島区ならではの体験型返礼品に加え、全国の皆さまに食べてもらいたい商品を返礼品にした。今後も、豊島区出身・在住者として多くの豊島区の魅力をふるさと納税を通して発信し、地元を盛り上げていきたい。他にも魅力的な返礼品や豊島区ならではの体験がまだまだあるので、今後も豊島区ふるさと納税の返礼品に注目してもらいたい」と話す。