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豊島区南長崎に「トキワ荘マンガミュージアム」 当時の姿を忠実に再現

「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」

「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」

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 豊島区は7月7日、「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」(豊島区南長崎3、TEL 03-6915-3666)をオープンした。

再現部屋

 トキワ荘は、昭和を代表する漫画家が若手時代に集い、1982(昭和57)年に解体されたアパート。区は、地域の人たちや住人だった漫画家、関係者から聞き取りなどを行い、漫画家の部屋や木造階段のギシギシとなる音までアパートの当時の姿を忠実に再現した。

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 1階のマンガラウンジには、トキワ荘のジオラマや、警視庁五方面記者クラブから寄贈を受けた「トキワ荘の天井板」を特別展示。トキワ荘ゆかりの漫画や書籍を自由に読むことができ、漫画家のインタビュー上映、漫画史年表の展示なども行っている。

 総事業費は約9億8,000万円。施設整備や運営費として、ふるさと納税を活用した寄付金を募り、全国から個人・法人合わせて960件・4億2,475万円(区内508件・1億8,625万円、区外452件・2億3,850万円、6月26日時点)の寄付が集まった。9月30日までは展示会「漫画少年とトキワ荘~すべてはここから始まった~」も行っている。

 区では地域と一体となり、トキワ荘マンガミュージアムを中心に、回遊性を持たせた漫画によるまちづくり「南長崎マンガランド事業」を進めている。ミュージアムに面するトキワ荘通りには、ミュージアムグッズが購入できる「トキワ荘通りお休み処」や、トキワ荘ゆかりの漫画家たちの作品を手に取って閲覧できる「トキワ荘マンガステーション」なども。

 実際にトキワ荘が建っていた跡地には、「トキワ荘跡地モニュメント」があり、近くには赤塚不二夫が仕事場兼住居としていたアパート「紫雲荘」も現存している。紫雲荘では、漫画家を目指す若者をまちぐるみで支援する「紫雲荘活用プロジェクト」が進行している。

 南長崎地域には、トキワ荘ゆかりの漫画家作品のモニュメントが点在し、トキワ荘に住んでいた漫画家たちも通っていた中華料理店も現存するなど、「漫画文化に浸りながらの散策が楽しめる」という。

 オープニングセレモニーに登場した高野之夫豊島区長は「設計図も資料もない中、調査を重ね、地元の皆さんの協力を得て4年かかってようやく復元ができた。まさに、地元の皆さまの熱い思いがつくり上げたミュージアム。これから、漫画文化を発信していく拠点となるよう、皆さんと共に育てていきたい」とコメントした。

 新型コロナウイルス感染予防の観点から密になることを避けるため、当面の間は事前入館予約制。トキワ荘マンガミュージアム公式ホームページや、電話で予約を受け付けている。

 開館時間は10時~18時。月曜休館(祝日の場合は翌平日に休館)。そのほか、年末年始、展示替え期間は臨時休館。入館無料(企画展は有料の場合あり)。