池袋のサンシャイン水族館のコツメカワウソの赤ちゃん3兄弟の愛称が9月16日、「ここ・なっつ・みるく」に決定した。
5月27日に誕生したコツメカワウソの雄の赤ちゃん3頭。最初は主にバックヤードで親が子育てをしていたが、8月中旬から展示水槽内にも登場するようになってきた。成長の様子は現在、Xでも公開している。
3兄弟の愛称は、水族館スタッフから集めた愛称候補50案から飼育スタッフが6案選出し、さらに一般投票で最終候補「たいよう・ひなた・あさひ」「ここ・なっつ・みるく」「かい(海)・りく(陸)・そら(空)」に絞り込んだ。
9月16日に行った愛称決定会では、最終候補の中から、3兄弟ががおみくじを引いて「ここ・なっつ・みるく」に決定した。生き物に愛称を選んでもらうことは、同館初の試み。「ここ・なっつ・みるく」の名前は、由来は生息地にココナツが生えるヤシの木があることから決めた。
愛称決定会では、現在開催中の「サンシャイン水族館SDGs Week」の一環として、飼育スタッフが絶滅の危機にあるコツメカワウソの現状も伝えた。
同館カワウソ飼育スタッフの渡邉果南さんは「最終予選の一般投票期間中の約2週間も3兄弟はすくすく成長しており、うれしい反面、成長に合わせた飼育の難しさも増しているが、チーム一丸となって日々全力で向き合っている。飼育スタッフから安定してえさを受け取るようになり、この2週間で食べる量も約2倍に増えた。プールで遊ぶ時間も長くなり、深く潜ったり水の中で追いかけっこしたりする様子も見られ、それぞれの性格や表情にも違いが出てきた。今はまだ誰かと一緒に行動することが多いが、『やりたいこと・遊びたいことができる環境』を整え、3兄弟の行動をたくさん引き出していきたい」と話す。
営業時間は9時30分~18時(10月1日からは10時~)。入場料は、大人(高校生以上)=2,600円~、子ども(小・中学生)=1,300円~、幼児(4歳以上)=800円~。