「長崎県指定無形文化財 一四代 平戸悦山 白磁展」が2月14日、西武池袋本店(豊島区南池袋1)8階美術画廊で始まる。
江戸時代初めに純白の陶磁器を完成させた「如猿」を祖とする窯(かま)元「平戸窯悦山」の一四代窯主の今村均さんの作品を約50点展示販売する。15代目を継ぐ今村ひとみさんの作品10点も紹介する。会期中、今村ひとみさんが常駐し作品説明を行う。
白磁の土を手先やヘラなどの道具を使いあらゆるものを表現する技巧「捻(ひね)り細工技術」で知られる今村均さんは、2021年に長崎県無形文化財「三川内細工技術」保持者に指定された。 自ら図案、デ ザイン、ろくろ、細工、焼き上げまでの全ての工程を分業せず一貫制作している。
展示作品は、「白磁細工『虫かご』籠目、番(つが)い鈴虫、茄子(ナス)」「白磁細工『白龍』」「菊尽くしボンボン入れ」「『菊摘み蓋(ふた)付煎茶』5客揃、茶托付」など。
「一子相伝 舌出三番叟(そう)人形」は、くるくる首を回し、ペロリと舌を出すからくり人形。「如猿」から一子相伝で継承されている作品で、同展では、今村均さん、今村ひとみさんがそれぞれの作品を展示する。
開催時間は10時~20時(最終日は16時閉場)。2月25日まで。