池袋東口エリアの豊島区区民センター(豊島区東池袋1)2階ふれあい交流サロンで2月1日、漫画作品展「マンガ@紫雲荘~トキワ荘から紫雲荘へ~」が始まった。「紫雲荘・活用プロジェクト」の一環。主催はトキワ荘通り恊働プロジェクト。
豊島区南長崎地域にある紫雲荘はトキワ荘の隣に位置し、かつて赤塚不二夫さんが暮らしたことで知られるアパート。漫画家を目指す若者に紫雲荘の空き部屋を家賃補助のもと貸し出し、地元住人や豊島区などで支援していくのが目的の「紫雲荘・活用プロジェクト」。昨年6月に1期生の入居者を募集し、現在は漫画家で指南役の桐木憲一さん、漫画家を目指す福田健太朗さん、枝作さんの3人が住んでいる。
同展では、3人の作品のほか、 同プロジェクトのワークショップで招待した漫画家の寄せ書きなどを展示する。福田さん、枝作さんにとっては公の場で成果を披露するのは初めて。桐木さんは「週刊漫画ゴラク」(日本文芸社)で街歩きをテーマにした「東京シャッターガール」を連載しており、その中から豊島区に関連する原稿を出展している。
紫雲荘の生活について、「共に漫画を描き切磋琢磨(せっさたくま)できる環境は励みになっている」と福田さん。「昔トキワ荘の漫画家らがやっていたという、適当な3つのお題から即興で漫画を描く『三題話』などを3人でしたりしながら漫画の腕を磨いている」とも。
同プロジェクト事務局長の小出さんは「公の場でこのように作品を発表できて良かった。これを機に飛躍してもらえれば」と期待を寄せる。「紫雲荘に新しい世代の漫画家を誕生させ、新しい漫画文化を根付かせることが目標」とも。
開催時間は9時~20時。入場無料。今月29日まで。