東池袋にインディーズCDの専門店「TOKYO FUTURE MUSIC」(豊島区東池袋3、TEL 03-6907-2578)がオープンして1カ月がたった。大手の音楽会社・流通を通さない自主製作のCDをそろえる。店舗面積は24平方メートル。
店主の尾形雅史さんは音楽や映像の同人即売イベント「M3」を訪れた際、「メジャー・シーン」以外でも大勢の音楽の作り手・聴き手がいることを実感。「イベントのない時も作品と出合える常設の即売会」として同店を開いた。
扱うジャンルに「フィルターはかけていない」といい、現在約200種類のオリジナル楽曲のCDを並べる。「ボーカロイド(合成音声)系」が半分以上を占めるが、「最近は一般の音楽が増えている」という。
店内ではポータブルのプレーヤーを貸し出し、全てのCDが試聴可能。イラストレーターなどとコラボレーションしたものもあり、ケースを開いて中の絵や歌詞を見ながら聴くことができる。「普段耳にしないアーティストがこれだけたくさんいると分かる。ハイクオリティーで驚くことも多い」と尾形さん。
「家では音楽をくつろぎながら聞く」と考え、インスタントの無料ドリンクを用意。Wi-Fiも開放している。「ショップだと思うと買わなければいけない気持ちになるが、(当店は)聞く店なので、図書館のような感覚で来ていただければ」とも。
今後については、「タイトル数を増やし、ジャンルごとの厚みをつけていきたい」と話す。同店をスタジオとして、さまざまなアーティストと企画を生中継(ストリーミング放送)することなども考えている。
営業時間は11時~19時。火曜定休。