池袋西口公園そばに5月9日、ビストロ「鉄鍋キッチンRotitte（ロティット）」（豊島区西池袋1、TEL 03-5927-8372）がオープンした。店舗面積は102平方メートルで、席数は50席。

ディナー料理

　ビルの5階にあり、通りに面した窓からは池袋の街が見える同店。天井の梁（はり）やカウンター・テーブルに古木を使い、「木のぬくもりを感じていただければ」と店主の前原一仁さん。

　現在はディナーのみの営業で、アラカルト、パーティー・コースを用意する。「厳選本日のチーズ」「鶏白レバーのムース～フォアグラ仕立て」（以上800円）、有機野菜の「ココット煮込み」（1,000円）、「香ばしく焼いた鴨肉のロースト」（1,800円）など。

　「おしゃべりに集中してもらいたい」と、料理は冷めにくい南部鉄器やストウブ鍋で提供。同店の「おすすめ」はブイヤベース（1,800円）で、石川・富山などの漁港から届く魚介類を、カニからとったスープで煮込む。ワインは、「日本では手に入りにくい」というフランスの地ワイン（現在はボトルのみ）も用意する。

　同店はNPO法人「ゼファー池袋まちづくり」が発行する池袋の地域通貨「アイポイント」が使える初のレストラン。同通貨は池袋の緑化・美化活動、農作業などに参加することで手に入るが、使える場面が少なく、これまで「野菜交換券としてしか機能していなかった」という。同店では「アイポイント1枚＝100円」として、昼は1枚、夜は5枚まで使え、店側はそれを野菜の購入に充てる予定。前原さんは同NPOのメンバーでもあり、賛同する店が増えていくことを期待する。

　「お気に入りの料理やワインを（当店で）見つけていただけたら」と前原さん。今後については、「長い目で、いろいろな業態にチャレンジしていきたい。チェーン店が多くなった池袋西口の雰囲気を少し変えられたら面白い」と話す。

　ランチは6月1日から開始予定。営業時間は、ランチ＝11時45分～14時、ディナー＝17時～23時30分（以上ラストオーダー）。