相乗りシャトルサービスの実証運行「ミッドナイトSシャトル」が1月29日、池袋線西武南口で始まる。
終電後の25時から池袋線西武南口と、西武池袋駅前高速バス乗り場を発車し、西武池袋線沿いに小手指駅付近までの範囲で運行する。移動の課題に取り組むNearMe(中央区)と、西武ホールディングス(豊島区南池袋1)の連携事業。
実証運行は3月30日までの水曜、金曜、土曜に行う。最大乗車人数は6人。料金は、練馬区東エリア(都道443号線以東)、中野区一部(富士見台駅付近)=4,500円、練馬区西エリア(都道443号線以西)=5,900円、西東京市=6,800円、東久留米市・清瀬市=7,900円、東村山市・所沢市=9,000円。決済方法はクレジットカードのみ。
同実証運行は、JR東日本スタートアップ(港区)、東急(渋谷区)、小田急電鉄(新宿区)、西武ホールディングスで構成する鉄道横断型社会実装コンソーシアム「JTOS(ジェイトス)」が、沿線地域の移動課題が顕在化している終電時間帯や交通手段の供給が不足しているエリアで、地域特性やユーザー動向、需要などを検証するため、JTOS各社の持つエリアの沿線で行う。池袋駅での実証運行はその第1弾。
同実証運行により、タクシーの供給が足りていない時間帯での、鉄道の最寄り駅から自宅までのスムーズな移動を可能にすることを目指す。実証実験の結果を踏まえて初電時間帯での実施、地方エリアのオーバーツーリズム問題の解決に向けた展開なども検討していく。
NearMeの高(高は「はしご高」)原幸一郎社長は、「移動する方向が同じ乗客同士が『シェア乗り』によって移動することは、乗客にとっては時間とコストの削減につながり、運転手にとっては出発地と到着地の往復が減少するだけでなく、一運行あたりの売り上げが増加するなど、双方にとって多くのメリットをもたらすと考えている。さらに、効率的な人の移動が実現することで脱炭素社会への貢献にもつながると考えている」と話す。