東京芸術劇場と立教大学が5月、講座「池袋学」を開講する。それに先立ち同劇場で1月18日、記念シンポジウムが行われた。
池袋の歴史・文化・暮らし・街並みなどさまざまな視点で池袋を語る。池袋に住む人や訪れる人、池袋で働く人や学ぶ人などに向けて開く。
シンポジウムには高野之夫豊島区長、吉岡知哉同大学総長などが参加。同講座について、「ひとりよがりでなく、どのような街にしていきたいか考えていく。池袋をモデルに東京を考えることもできるし、自分の足元を大事にして地域を理解することで世界のことも理解できる」などの説明もあった。
「池袋は鉄道で始まった街」(高萩宏同劇場副館長)であることから、上野貞行JR池袋駅長が「池袋駅の歴史」を講演。当時農村地帯だった池袋は地形、鉄道用地確保の面で駅が造りやすかったという。
渡辺憲司同大学名誉教授は「池袋で時間を過ごす人、通過する人、愛そうとする(全ての)方々にお越しいただきたい。歴史を考えることで未来へつなげていけたら」と話す。
会場は同劇場(春)と同大(秋)で、受講料は全て1,000円。内容・詳細は4月中旬以降、同劇場・同大のホームページで発表する。