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豊島・南長崎に「トキワ荘通りお休み処」-ゆかりの品々を展示

「トキワ荘通りお休み処」オープンセレモニーの様子

「トキワ荘通りお休み処」オープンセレモニーの様子

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 豊島・南長崎に12月15日、「豊島区トキワ荘通りお休み処」(豊島区南長崎2)がオープンした。
 トキワ荘は1952(昭和27)年から1982(昭和57)年まで、豊島区南長崎3丁目に存在した木造アパート。手塚治虫や寺田ヒロオ、藤子不二雄A、藤子・F・不二雄など昭和を代表する漫画家が若手時代に数多く居住していた。

2階トキワ荘再現スペース

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 トキワ荘通りを訪れた人々がトキワ荘の歴史に触れながら休憩できる場所となることを目的として開設された同施設。発案者はトキワ荘に暮らしていた漫画家、水野英子さん。館内は1フロア約4.2坪の2階建て。1階は休憩スペースとなっており、トキワ荘にゆかりのある漫画家の作品が自由に読めるコーナーや物販コーナーなどを設ける。

 物販スペースではトキワ荘を紙で再現した小物入れ「トキワ荘ボックス(組み立て式)」(500円)や、トキワ荘に暮らしていた漫画家の寺田ヒロオさん考案の三ツ矢サイダーと焼酎を混ぜたドリンク「チューダー」の雰囲気を再現した飴(あめ)「チューダーあめ」(100円)などを販売。「チューダーあめ」にはアルコールは含まれていない。

 2階は主に展示スペースで、トキワ荘の当時の四畳半部屋を再現したコーナーや、トキワ荘の住人や周辺の住民などから提供されたトキワ荘ゆかりの品々やパネルを展示する。展示スペースでは年数回、企画展なども予定する。

 企画展のプロデュースなどを務める手塚プロダクションの鈴木さんは「近隣に住んでいらっしゃる方々の中には、トキワ荘に暮らしていた漫画家さんとの思い出や、ゆかりの品々が今も数多く残っている。お休み処オープンはトキワ荘があったこの地域だからこそできたこと。これからも近隣の方々と協力しつつ、漫画やアニメのルーツとなる情報を発信していければ」と話す。

 オープンに先駆け、12月14日に開催されたオープンセレモニーではパレードが行われたほか、水野さんや同じくトキワ荘で暮らしていた漫画家の鈴木伸一さんやよこたとくおさんなどが同施設入り口に掲げる看板にサインを行った。

 営業時間は10時~18時。月曜定休(12月28日~1月6日休館)。入館無料。

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